811nOsWtUlL__SL1500_ルビー・ターナー、UKでヒットした前作から1年、今度はアメリカで初チャートインとなるR&B39位・POP194位を記録。前作では相当なメンツが参加しててモータウンをキーに最高に掴まれましたが、本作はR&B1位ヒットを生むなど、彼女のキャリアにとっても最高なものに!ミックスも色々用意され、プロモーション仕掛けてきてます。7・8曲目はWomack & Womack 担当、他はLoris Holland, Jolyon Skinner 担当。

1. Paradise (ft. Ecstasy of Whodini)
タイトル曲且つ2ndシングル、R&B22位を記録。当時にしては、だいぶ落ち着いた感触で展開されるR&Bで、なんか気になるサウンドだなぁと。声も粗削りなんだけど、Cherrelle みたいな癖みたいなのもあって、それが魅力。ラップははっちゃけ
2. It's Gonna Be Alright
1stシングル、R&B1位・Dance5位を記録。スムース、洗練された音に、シンプルな全体。絶えず同じ調子なんだけど、絶妙な域で抑える歌唱が良いのかな。ハスキー全開


3. It's A Cryin' Shame
3rdシングル、R&B29位を記録。出だし悲しいバラード風だけど、ダンサブルに攻めてるのはポイント。音に上手く宇融合できてるなぁと感心


4. Leaves In The Wind
だいぶしっとり、湿度多め。レゲエだけど、そんなドライじゃ無く、心地よい感じでゆらゆら進行
5. There's No Better Love
80年代中盤よくあったような、モーション仕掛けるようなポップロック。色々ジャンル試すなぁ。でも、決して古臭さでは無くて、彼女のエネルギーを試してるような印象
6. Everytime I Breathe
だいぶ水平線煌くように落ち着いた出来栄え、個人的には言い過ぎだけどAnita Baker みたいな包容感も。音もコーラスも柔らか、浸透力気持ちよく
7. Sexy
ここから2曲はタイプが異なる、滑らかなしっとり系。Diana Ross のように呟くような歌唱、こういった緩急は素晴らしく、とことん突き詰め
8. See Me
ネオソウルに通ずる、芯のあるヴォーカル。ここではNatalie Cole にも似てるなぁと、ほんと質感に恵まれたシンガーだなぁと、探るような音・声
9. Surrender
後半、かなり大人のアダコンアルバムと化してきた。この微睡みは素晴らしい、もっとヒットしてよかったんじゃないかなと思えるほど
10. It's You My Heart Beats For
最後までしっとり聴かせる素晴らしいシンガー、特に後半の酔わせ方はテクニシャン、声の温かみも虜

<Int'l Bonus>
12. It's Gonna Be Alright (Brixton Bass Mix)
この曲だけボートラ収録の盤も多いようで、ただ、遊んでるうなぁという感じだけど、最高というよりは、ちょっとお腑抜けにも感じる実験曲


<Japan Bonus>
11. It's Gonna Be Alright (Extended Version)
オリジナルより1分20秒伸ばしたエクステンド
13. It's Gonna Be Alright (Upso Mix Part 3)
12曲目と感じは似てるかな、尺まで似てて、なんかしっぽり、間違い探し状態。若干、垢抜け
14. Paradise (Extended Version)
オリジナルよりも2分半伸ばして、結構なボリュームに


本編10曲・45分超、世界的には1曲追加で51分半、国内盤は当時にしては珍しくさらに3曲・19分追加で70分半のボリューム。個人的には前半のヒット曲が詰まって勢いある前半も好きだし、後半作曲者を一部変えつつも、曲げないアダコン路線にはまってしまいました。とにかく彼女という素材が秀逸で、チェックすべき80年代のシンガーと強く感じました。

Paradise
Ruby Turner
Jive
1989-12-19

Ruby Turner
Import
2000-01-01

ルビー・ターナー
エイベックス・トラックス
1997-07-24