71XsuGkjMwL__SX425_エリカ・バドゥのデビュー作、衝撃のR&B1位・POP2位を記録(年間POP20位!)。2010年以降新作は7年も途絶えてるけど、過去5枚の作品すべてがR&B3位内をキープする、正にネオソウルの歌姫(彼女自身、そうカテゴライズされるのは嫌みたいだけど)。先日の驚異の高額ライヴでの来日の様子をレポート見てると、Soul Camp だけでも行きたかったと後悔。にしても、彼女のアルバム、初期こそ特に聴き込んでたけど、未だレビューしてなかったようで、久々にアレサ以外のCDを取り出して1曲1曲レビューしてみます、これも、かなり適度な衝動です。

1. Rimshot (Intro)
うねっとした独特のグルーヴ、ウェーヴ、当時の斬新の詰り。喉と言うよりも、体内から自然発生するような響き、伝わり、音との融合も見事な2分イントロ
2. On & On
1stシングル、R&B1位・POP12位を記録。もう、とっくに惹きこまれる彼女の世界観、不思議に揺れつつも意思半端ない。R&Bだったり民舞だったり、新しい音の提言


3. Appletree
4thシングル、R&B67位を記録。雰囲気はガラリと変って、今度は人間と自然との狭間を表現するように、卒なく細やかに


4. Otherside of the Game
3rdシングル、R&B57位を記録。前半で腰の座ったスロウ、6分半に及ぶ。探るように、試すように、ジャズのように徐々に浸食する感じがたまらない


5. Sometimes (Mix #9)
45秒のインタールード、ブラックシネマのように、彼女の重なるコーラスと、芯の強さの滲んだリードに包まれるよう
6. Next Lifetime
2ndシングル、本国以外でのカット。中盤仕切り直し、4曲目に続き6分半の大作、キラキラ、美しい幻想みたく、だいぶリラックスしてヒーリングのように奏で


7. Afro (Freestyle Skit)
2分ぽっちだけど、出だしのアカペラや笑みや、彼女の堂々たるスタイルに惹かれるばかり、声で場を操る、節々に実が詰まってるなぁと
8. Certainly
洒落た上質な触感、ジャズとR&Bのミクスチャー。個人的にはコーラス部の低域にうっとり。でも音はだいぶクラシカル
9. 4 Leaf Clover
4つ葉のクローバー、可愛らしくも、ゆらゆら、声の感じはAlicia Keys に近いんだけど、魔法な感じというか、不可思議さをかもちだし、独自突き抜け
10. No Love
場面転換、低域コーラスがややスリリング、前4曲と比すると、かなりシリアスムードも感じられる。粒さのヴォーカルは攻撃的にも
11. Drama
形のないドラマ、音が際立ちつつも、流れ過ぎないヴォーカルに芯。6分に亘る表現の中で、息遣いなど、途絶えない躍動が常に
12. Sometimes...
5曲目インタールードのフルヴァージョンと言ったところか、心地よさが強いかな。終盤、音を楽しんで泳いでいるような印象
13. Certainly (Flipped It)
8曲目の別テイク扱いか、印象は変ってソウルが強いかな、とは言え一般で言うネオソウル。コーラスとか音はソウルだけど、エリカ自身がネオソウルを誘引している気が
14. Rimshot (Outro)
ラストは、ライヴ即興のように、終わるというよりは、まだまだ彼女の生命力なんかが感じられる2分超

14曲(イントロ・アウトロ等除くと11曲)・58分超。改めて、彼女の能力の素晴らしさに惹かれる1枚。ジャンル横断にも、アルバム全体では統一感は強いかな。アルバムも先行シングルもグラミー受賞するなど、音楽界的にも衝撃だった作品に間違いなく。後にリリース新装盤には、リミックスやライヴテイクなど6曲も追加収録されているようで、今になって気になってます。

<過去レビュー>
2008年 New Amerykah Part One (4th World War)
2009年 Live
2010年 New Amerykah Part Two: Return of the Ankh

Baduizm
Erykah Badu
Umvd Labels
1997-02-11

バドゥイズム
エリカ・バドゥ
USMジャパン
2012-10-17

バドゥイズム
エリカ・バドゥ
ユニバーサル インターナショナル
2004-10-21

Baduizm (Spec)
Erykah Badu
Motown
2007-07-17