61qu9-XkuYL1950年代中盤から1970年くらいまでの間に活躍したコースターズ、本作は実際にいつの録音がよく分からないのですが、音を聴く限りはだいぶ最近ぽい。もしかしたら今も現役でメンバーを変えたりしながら存続しているのでしょうか?個人的には、オールディーズ感ある洒落たジャケットが気に入り、聴いてみることに。いままで彼らのアルバムをチェックしてない気がするので、ちょっと斬新なところから彼らを切り込んでみることにします。

1. What Christmas Means To Me
暖かくポップ、うきうきするソウルフルなクリスマス曲として出だし快調、かなり期待できる予感のオープニング
2. Jingle Bell Rock
ブルージーで、そして安定感あるクリスマスポップ。リードの余裕の引っ張りもなかなか
3. Blue Christmas
ヴォーカルは変わって低めに、どっしりと。でも音がキラキラしてて、スローでモッサリすると思いきや前曲までの流れに沿って素敵な感触
4. Someday at Christmas
しっとり歌われるクリスマス、Stevie Wonder カヴァー。ハスキーなヴォーカルが味。ゆったり寄り添える滲む温かさが絶妙
5. Winter Wonderland
とにかく程よく甘く、耳馴染みが良い。コースターズ云々前に、すごく彼らがクリスマス作を用意するにあたってコンセプトがしっかりしてるなぁと
6. Santa Claus Is Coming to Town
ヴォーカルの覇気の無さ、これは敢えてなのだろうか。どこかパンチなく、骨抜きなヴォーカルが意表なんだけど、味なんだろうか
7. Let It Snow
Frank Sinatra カヴァーだっけな。若干持ち返して、たららんと聴けるクリスマス。淡々としている中に、独特の味が充満
8. White Christmas
しっとり聴かせ、雪原の風景が思い浮かぶような、丁寧にも、どこかスムースな気分に落ち着けるスロウ
9. Rudolph the Red Nosed Reindeer
ゆったりしてたら、曲調は変わって、アッパーに。ファンキーにテケテケ、でもヴォーカルは爺ちゃん味で憎めない
10. Grandma Got Run Over by a Reindeer
だいぶオールディーズにカントリーぽさも出てる感じで眩く。楽しくオッチャン達が演奏を助長してくれてるようで一体感があるように伝う
11. Put a Little Love in Your Heart
クリスマス曲かはピンと来なかったけど流れ的にはアリかなぁと。ほんわか、そしてちょい控えめなヴォーカルが味
12. Silent Night
ラストは、しっとりとアウトロのように、優しく閉じる感じで、アルバムとしての満足度は高いままに終了。ようやく最後で別ライヴでの音源映像見つけたけど、Platters, Marvelettes との共演。ここではゴスペルハイパーになってるけど、本曲とは全く異なります、ということで彼らはきっとまだ現役ってことはわかりました


12曲・35分、最近録音と仮定するものの、結構流れ的にはサクサク進行して聞きやすい上、単なるオッサンインディーズって感じでもなかったので、気持ち良くクリスマスを演出してくれそうな隠れたホリディ作と思います。ただ、ちょっと短いので、ダウンロードにしても購入にしても、どうなんだろ。でも、YouTube なんかでも聴けないので、こういうのは探す価値ありかもしれないですね。

Christmas With the Coasters
Coasters
Cleopatra
2015-11-06

Frosty the Snowman
Coasters
Essential Media Mod
2013-08-09