パティ・ラベル、2007年Miss Patti's Christmas 以来10年振り・3作目となるクリスマスアルバムは、豪華シンガーを招いたストーリー仕立てとでも言うべく内容。今年のブラックミュージックにおけるクリスマス作の中でも最高峰というか、注目しておきたいアルバムだと思います。何より73歳となったパティが、今年2作目の作品をリリースしたことに驚異。個人的にはルーベン・スタッダード、ヴィヴィアン・グリーン、タメラ・マンあたりの参加が嬉しいいところ。BMRのサイトでも取り上げられてます。1. My Favorite Things Jamar Jones ft. Vivian Green
ジェイマー・ジョーンズ、そしてヴィヴィアン・グリーンのヴォーカルが嬉しい。最初2分近くはピアノ演奏をベースに、そして清涼感あるヴォーカルがじらされて登場、気持ち良い跳ね上がるような歌声にウットリ
2. Don’t Save It All For Christmas Patti LaBelle
一聴、パティぽくない低域でウネウネした歌い方が面白いんだけど、でもサビからは堂々たるどっしりヴォーカル、天晴。基本は丁寧にじっとり歌われる感じ、コーラスの支えもなかなか
3. Your Presence With Me Ruben Studdard
優しい歌声、ホロリと歌われる繊細なスロウバラード。彼がここまで艶やかに、風のように歌うとは、磨きがかかったなぁと
4. Maybe Next Year Vivian Green
かなり色っぽく、彼女の器の大きさを感じる、アドリブも十分に完全に世界を持っていちゃってる、パティに退治するアルバムだけあって実力が半端ない
5. Let It Snow Ruben Studdard
懐かしのNHKとかの歌謡ショーを聴いてる気分、小編成ジャズにて柔らかな声、音にも溶けて、場をすごくきれいに纏めてくれてる
6. Mary, Did You Know? Patti LaBelle
暗めな曲だけど、なんかシリアスさと一寸の光を魅せてくれるような演出、ヴォーカルの刻み、コーラスの入り具合なんかがポイントですごく壮大に感じてくる
7. Brazilian Sleigh Bells Jamar Jones
ブラジルのソリ滑り、サンバ調でご機嫌マジック!いままで感じたことのないようなサウンド、ジャジーでもあり、ポップでもあり、愉快にウォームフル
8. The Christmas Song Vivian Green
伸びやか、こんなにも大人の女性に成長してたとは、と思わざるを得ない。アレンジも選曲も良いんだけど、彼女のクラシカルにフィットするのがよく分かる曲
9. O What A Night Jamar Jones
しっとり、BGM的に彩る、ムーディスローな5分半、十分な貫禄で落ち着きのパート
10. Christmas Time Is Here Patti LaBelle & Friends ft. Jamar Jones
パティというより、みんなで合唱するような曲で、平和感が良いかな。生ぬるい感じもするけど
11. Grown Up Christmas List Patti LaBelle
ついで、個人的にはアレサのヴァージョンが好きなので聴き比べな感じでもあるけど、結構王道な歌いっぷり、後半あまり盛り上がらなかったのは敢えてなのでしょうか・・
12. Jesus King! Patti LaBelle & Tamela Mann
ハイライトの一つ、ゴスペルの重鎮を招き、9分を超えるバトル。出だしからゾクゾクするクワイア、たまらん!パティの濃さに慣れてる一方、辛辣に切り込むようなヴォーカルのタメラ、流石鼓舞するものがあります!
13. Ave Maria Ruben Studdard
神父さんのように真っ直ぐに歌われて、いままでの感触とも異なるルーベンを堪能。オペラなんかも似合いそうに感じてしまう
14. Brahms Lullaby Patti LaBelle
ラストは前曲と繋がる形式でパティ独唱。意外なしっとり歌うスロウ、アルバムの終わり方も意外でした
14曲・61分、パティ自身は5曲しか出てこないけど、なかなかのメンツを揃えてきたことで、実力は半端ないです。ただ歌無し曲は必要だったかな?新鮮さはあったけど、ルーベンやヴィヴィアンがパティ作でしっかりパワーを出しているところが感銘!かなり濃くもあり、でも前作よりはだいぶひねってきた作品だなぁと、創作意欲に改めて感心です。
<過去レビュー>
Patti LaBelle
1976年 Chameleon Labelle
1977年 Patti Labelle
1978年 Tasty
1981年 The Spirit's in It
1989年 Be Yourself
1990年 This Christmas
1994年 Our Christmas Songbook* & The Bluebelles
1994年 Gems
1998年 Live! One Night Only
2000年 When A Woman Loves
2002年 Way Up There
2004年 Timeless Journey
2005年 Classic Moments
2006年 The Gospel According To Patti Labelle
2007年 Miss Patti's Christmas
2008年 Back To Now Labelle
Ruben Staddard
2003年 Soulful
2004年 I Need An Angel
2009年 Love Is
2014年 Unconditional Love
Vivian Green
2005年 Vivian
2005年 Gotta Go Gotta Leave (Tired) (Remixes)
2012年 The Green Room
2012年 ニューオーリンズ3日目 -ESSENCE MUSIC FESTIVAL 2012, 1st Day-
Tamele Mann
2007年 The Live Experience
2012年 Best Days
![PATTI LABELLE & FRIENDS HOME FOR THE HOLIDAYS [CD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51jtethIK0L._SL80_.jpg)
