67629_01_360メイヴィス・ステイプルス、ヒットした前作A Piece Of The Action から2年振りとなるソロ4作目はチャート圏外。当時40歳となった彼女がおどけたジャケットも愛おしい。熱心にも2014年に日本で世界初CD化。ディスコ期において、こんなコテコテのマッスルショールズ産のモダンソウルのリリース、今ならではの再評価の期待大。アマゾンアンリミテッドでも嬉しくも聴けてしまうので、早速。

1. Tonight I Feel Like Dancing
2ndシングル、R&B91位を記録。意外にも直球ディスコへの挑戦。彼女の起爆が凄まじい、生っぽさと、うねりと。6分超、豪快なブラック臭プンプンの暴れる疾走感


2. Let Love Come Between Us
愉快うきうきモダン、ミディアムハイのテンポにて、詰め込んでくるリリック。覆い尽くすようなヴォーカルには個性たっぷり
3. Loving You
ミディアムスローにも、正真正銘のソウルマジック!篭り過ぎのヴォーカルの暑苦しさは有るので賛否かな、でもサウンドの清涼感は心地よく
4. I Don't Want To Lose My Real Good Thing
更にテンポを落として哀愁漂い、しっぽり歌われリリックも聞きやすく。Etta James ばりに低域猛進、ブルージーにも受け取れるようなサッパリさも懐かしさ
5. I've Been To The Well Before
呑気な感じのほのぼのミディアム、ヴォーカルも語るように歌い、ミュージカルぽいというか、日常フレイヴァーもご機嫌に交差
6. Oh What A Feeling
タイトル曲且つ1stシングル。サウンドもヴォーカルも掴みのよいミディアム、メロディの展開も好感。ただ、これくらいの安定感だと当時はヒットにはならなかったんだろうなぁ。でも、平和にニンマリ、声の粒もなかなかの表現で詰まってる


7. If I Can't Have You
1st & 2nd シングルB面。ロック・ブルースも意識かな、リリックの詰めが2曲連続クール、ソウルフィーリングが自然と兼ね備えられてて、余裕の感じがタマラン
8. You're Made That Way
サウンドは流れに沿って結構決まってるんだけど、ヴォーカルがいまいちパッとしない。メイヴィスの疲れ声みたいなのが全面に
9. I Miss You (Since You're Gone)
独特なシンミリ系、なんかフワッとしてて消えて、でもドスが霞んだようなメロディと声。もう完全にスピリチュアルの世界のように、抑揚浮き沈みの個性強烈
10. We Got Love
ラストは1曲目にも近い、ややアップのディスコ、ワクワクな感じかな、乗りすぎずも時代を意識したような創りだけど、結果淡々

10曲・40分、当時のメイヴィスの挑み、色々と試行錯誤してたんだなぁと。でも覚めない彼女の創作意欲、失敗も埋もれてる感じだったけど、全体的に杞憂な存在をアピールできてる作品だと思います。もっと再評価されても良いと思うけど、何を押せば良いのかは難しく、メイヴィスの個性をじっくり堪能してこそ滲み出る魅力という印象です。

<過去レビュー>
1970年 Only For The Lonely
1975年 Let's Do It Again (OST)The Staple Singers
1984年 Turning PointThe Staple Singers
1985年 The Staple Singers The Staple Singers
1989年 Time Waits for No One
1993年 The Voice
1996年 Spirituals & Gospel - Dedicated To Mahalia Jackson with Lucky Peterson
2007年 We'll Never Turn Back
2008年 Live : Hope At The Hide Out
2010年 You Are Not Alone
2013年 One True Vine

オー・ホワット・ア・フィーリング
メイヴィス・ステイプルズ
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-02-26