51J9BylTCyL__SY355_ティト・ジャクソン、マイケル・ジャクソン兄弟の中で、唯一ソロ作を出していなかった最後の重鎮。マイケル亡き後、来日公演もコンスタントに行ったり、自身の音楽性を振り返りつつ、アルバムとして纏める動きを持ちつつ、2016年ようやくフルアルバムがリリース。本作はビルビードチャートにランクインし(ちょっとマイナーなチャートだった覚えが)、これで全兄弟がチャートインという大記録。無論本作にも参加している息子たちの3Tなんかも(久々すぎる!)、チャートに結構入ってたし、やはり改めてジャクソン一家恐るべし。国内盤はかなり大判振るまいでのリリース、ゲストも豪華!

1. Get It Baby (ft. Big Daddy Kane)
1stシングル、意外にも旬なラッパーを招き、結構深く、それでいて涼しい仕上りで、インディー感なし。さすがに病みつき、正直驚きの完成度、声の応酬もやってくれてます


2. When The Magic Happens (ft. Jocelyn Brown)
懐かしのダンスクラシックス、ジョセリン・ブラウンが客演の形式で参加。今の時代にもしんなり染まる、かなり爽快アッパー。声の用い方、ティトのクリエイティヴは独自惹き込まれる。ジョセリンも良い感じで歌に染まって得る


3. Put It On Me
BGM的に的確にしっぽり進行、音と同化した潔い流れを楽しめる。完全にはっちゃけサウンド、抑揚もあってパーティ感
4. We Made It
ご機嫌ステップ、重厚なコーラス、ホーン、タップ!ジャクソン家の中でも一線を画す音楽性、バンドにこだわって、進化を求めまくり、無理ない自然体が溢れてニンマリ
5. One Way Street
2ndシングル。初バラード、かなりの曲の変化にドキっとさせられます!スムースに、更に雲間に溶け込むように、ドラマもありつつ人間味も、セルフ掛け合いだったり、何より彼のヴォーカルの憂いに感銘


6. So Far So Good (ft. 3T)
息子参加、平和にミディアム、ポップなメロディはまるでMichael Jackson へのトリビュートにも感じる。曲展開、コーラス、声が凝縮すると、どこかマイケルの質感に聴こえる天性
7. On My Way Home
5曲目以上に、どこか、ゆったりとしたリリックが伝う、Lionel Richie のようにジンワリ聴かせるバラード。響き、艶、節々、彼には特徴的なものが多くて惹きつけられる
8. Jammer Street (ft. 3T)
全体で楽しく歌うプチファンク、主張少なめ、親子でこんなに緩やかに先駆的に、余裕たっぷり、重ねたコーラスのサビは最高にクール
9. She Gotta Go
ちょいロッカバラードのように、舌巻きながらも、ブルースぽさも、結構色んな曲調を卒なく歌うなぁと、今のアメリカの壮大さなんかも感じられて、彼の音楽性のポテンシャルはなかなか凄いぞ
10. Not Afraid
7曲目に続いてライオネル・リッチーのようなヴォーカルに感じる、転がるようなギターテクに、女性コーラスがマドロミ。アップテンポながら、上質が大きい洗練さが旨み
11. Cruisin’ (ft. Betty Wright)
ラストはマイアミの女王を招いた、ほんわか暖かなスローナンバー。声もどこかリラックス、ヒーリング。ベティは大ベテラン的なフィーチャーのされ方、ティトの音楽性の若さを大幅に感じる・・・

<Bonus>
12. T.I.T.O. Love
本編にあっても混じり気ないような、仕組まれたブレスも最高に格好良いササヤキソング。抑揚の組み方も流石だし、とにかくセクシーに創るなぁと
13. I Ain’t Goin’ Nowhere (ft. 3T)
ボートラにて、3曲目の息子たち、ソウルの再来な感じで本編には無かったような、懐かしさ、温かさ。出だしの語りから、色っぽさ、更に歌の素を感じられるようでホノボノ
14. Home Is Where the Heart Is
レゲエ調、色々と試してくる音楽性。声の色味も多種見られるようで、卒ない中に味わいが何倍にも
15. Get It Baby (Nona Reeves Remix)
1曲目のリミックス、ノーナ・リーヴスが担当と、嬉しくなる面々の参加が続々と!日本びいき、ファンク度を増して強靭に
16. We Made It (Remix ft. Gota Nishidera)
2011年に既にリリースされていた曲をリミックスにて。西寺郷太参加、更に世界観をジャンプアップさせて、超収まりのよいラストに。シンセも使って、今に対峙


11曲・39分、国内盤は5曲も追加で16曲・58分のボリュームに。全体を通して、いままで知る機会の薄かったティトについて大いに堪能できた、大満足の一枚。彼は過小評価とかじゃなくて、作品にしての仕上りは抜群!もっと彼の音楽性は知られるべきだし、色々なアーティストと組んでもいいんじゃないかなぁと興味だけが先行。ライヴよりも、もしかしたら彼は戦略的に音に落とすと凄いことになるアーティストなんじゃないかなぁと相当ワクワク祭り。

ティト・タイム
ティト・ジャクソン
SMJ
2016-12-21