718vN7Qm21L__SL1064_ジョーの記念すべくデビューアルバム、R&B16位・POP105位を記録。当時にして二十歳、Mercury からの新星としてニュージャックスウィングをベースにした作品。今のジョーとは明らかに異なる作品だし、この後4年リリースブランクを空けることからも、短期的には掴みは持ったものの、勢いと試行錯誤があったデビューという位置づけかな。でも、なかなかの中ヒット連発、結構当時プロモされてた印象です。1,3-10曲目はKeith Miller との共同、2曲目のみJ. Dibbs 共同、10曲目はジョー単独、ラスト11-12曲目は Dave "Jam" Hall 共同にて制作されています。

1. The One For Me
2ndシングル、R&B39位を記録。ご機嫌なグルーヴ、若さかっ飛ばしたジョー、今となればバラードの帝王の印象も、こりゃ甘酸っぱい溌剌さ


2. I'm In Luv
1stシングル、R&B10位・POP64位を記録。ボビ夫を聴いてる錯覚くらい、どこまでも直球。サウンドとジョーのバランスがフィット、低域コーラスもなかなかの旨み


3. All Or Nothing
3rdシングル、R&B33位・POP100位を記録。幾分滑かな進行、ミディアムスローにヴォーカルを抑えめにクールに、ゆったり心地よく


4. It's Alright
スローの中でじっくり味わえつつ、ニュージャックスウィングの渋みが詰まりつつ、ジョーの高域も聴けたり、歌力もなかなか
5. If Loving You Is Wrong
揺らめくバラード、でもアルバムに一貫とした骨子があって、流れに巻かれて、陶酔できるような感触が嬉しく。節々のテクも素敵
6. What's On Your Mind
ミディアムR&B風に、それでも調子はニュージャックスウィング。静と動をうまくローリングする美的センス、メロディラインなんかも当時ならではの流れを感じる
7. Finally Back
アルバム後半、ねっとりしつつ、静を駆け抜けるように、コーラスとリードをコンビネーションにて通過していくような帳感
8. Get A Little Closer
出だしから痺れるようなエロさを感じつつ、さらっと二十歳のジョーは恥ずかしげにクールに交わすようにも感じるし、表現と年齢の間が眩く
9. I Can Do It Right
若干、当時ならではのチャカポコな音も入りキュン。夜の演出というか、敢えての掴みにくい全体に、当時の音楽の秀逸さというか、クリエイティヴを感じたり
10. Everything
タイトル曲、ポップ寄りのバラード。一環とした美しさあれ、スローの中に閉じ込もった感情、丁寧にリリックを刻んで、徐々に全体の大枠が開けてくるようで、独立的な立ち位置に感じる曲
11. Baby Don't Stop
一気にはっちゃけモードの出だし、でも全体ではクールモード継続で、いい感じでテンション保ってるなぁという印象
12. (Joe Thomas) Do Me
ラストは、前曲の印象を出だしから最後まで、うまく程よくはっちゃっけて、ジョーのクールなブランディングに成功しているなぁと

12曲・57分、当時はとにかくニュージャックスウィングごり押しという感じで、2ndからは聴けない、まるで企画盤のようにも感じました。結構秀逸に制作されているので、長年のジョーを知ってても違和感はなく。逆に突出した何かがあるわけではないのですが、安心して聴けるし、当時からヴォーカルの凄みは絶頂でした。

<過去レビュー>
2000年 My Name Is Joe
2001年 My Name Is Joe +
2001年 Coming Back Home (Remixes) BeBe Winans ft. Brian McKnight & Joe
2001年 Better Days
2007年 Ain't Nothin' Like Me
2008年 Joe Thomas, New Man
2009年 Make Sure You're Home For Christmas
2010年 Live From Japan
2011年 The Good The Bad The Sexy
2013年 DoubleBack Evolution Of R&B

Everything
Joe
Fontana Island
1993-08-17