
1. We Come In Peace
タイトル曲且つ2ndシングル。8分半の大ボリュームで、大ヒット曲"Move On Up" 引用たっぷり、でも茶目っ気たっぷりのポップファンク風。間奏も多いけど、楽しく平和の演出延々
2. Baby It's You
1stシングル。しっぽり可愛らしいバラード。呟くように、薄めの音の中に声を零すように。なんか切なさ、甘ずっぱさ、恋のおまじないみたいな…キュート
3. Bodyguard
音的にはサイケに尖ってて、70年代前期のソウルなんかも想起するような。ただし、全体ではヴォーカルの旨みが滲み出つつ、スウィートなディスコファンク風
4. Breakin' In The Streets
1st & 2ndシングルB面。粒で歌い紡ぐような、ワウワウな仕上り。抜き足差し足、中間部はトムとジェリーの追いかけっこみたいな瞬間も濃縮したり、ちょっと際立つものがあるなぁと
5. Everybody Needs A Friend
王道バラード、ソウルを引き連れ、しっとり、なんかホッとするようで彼が歌うと悲しさも満面なんだけど。ポツリ、平和な印象あれ、寂しさ溢れ、メッセージ性もじんわり
6. This Love Is True
まんま恋の語りべ、直球にスローバラード。聴いてるこっちが照れちゃうほどに、優しさ120%
7. We Gotta Have Peace
ラストは、音作りに驚きなんだけど、打ち込み。1曲目のアンサーソングのような、ファルセット調で歌い倒し、進化するサウンド(決してダンストラックとかではないけど)、天に平和が舞い踊るような…
7曲・38分、彼はほんと愛と平和に尽くす音楽家だなぁと。昔はもっと、悪困憊の平和主義って感じで勇ましくも、こういう思想が平然と広がって、早10年近く。スタンスは変わらないどころか、まどろみ溢れる懐かしのシンガー状態に。でも、こういった人も少ないからこそ重宝だし、当時よくこんな作品が世に出てたなぁと感心、レアかなぁとも思います。
Curtis Mayfield
Charly (UK)
2009-01-27