41v3Mr4BYWLラシェル・フェレル、作品リリースは圧倒的に少ないんですが、ヴォーカル力の凄みで言えば相当評価されてる、日本で言えば福原美穂みたいな感じで業界内の評価が非常に高いアーティスト。日本ではあまり語られる機会は少ないかもだけど、個人的に彼女の映像なんかをYouTube で観てはニンマリ。ほんと他者を圧倒する正しくスーパーヴォーカリスト。彼女の1991年からの約6年のライヴテイクを収めたBlue Note からリリースされた作品集といったところか、これが彼女の今のところ最新作というか、今のところ他に作品が出てない…。DVDなどもリリースされているけど、同内容か分からないけど映像も上がってるので参考までに。Jazz8位・R&B17位・POP133位を記録。


July 15th, 1991
1. Claude Nobs Intro
イントロは1分程、MCによる紹介。ここから9曲が25歳の時のライヴテイク、ラシェルのピアノも注目!
2. You Send Me
出だしの低域で掴まれる、Sam Cooke カヴァー。一人デュエットのように、精錬としたヴォーカルに一気に変更させたり、もう変幻自在。伸びやかで、色々と技巧を披露しながら、楽しくスウィング
3. You Don´t Now What Love Is
観客をとにかく唸らせるヴォーカル、見事。ピアノにも惹かれながら、とにかく高級な、レベルの高すぎるプレイにて音も歌もいい感じで堪能、彼女の高らかな歌の艶も素晴らしい
4. Don´t Waste Your Time
出だしから豪快スキャットに驚異、強めのヴォーカルで腹式相当に凄み、ピアノのもう螺旋に流れるようなスーパーテクニックも脱帽
5. My Funny Valentine
じっくり聴かせるパート、8分半。オリジナル想起とは異なる、だいぶアレンジを変えてきて泥臭くしたアドリブ満彩ヴァージョン、色々カヴァーあれ聴いたこと無い突出、終盤の高域の圧と言ったら驚異、歓声も納得
6. I Can Explain
更に8分、じっくり煮立てていく感じで、スロウの中に息づくスピリチュアルが帯びてて、もう地味にもワクワクが高まる。ファルセットなんかはDes'ree なのに、本格過ぎるパワーが相当
7. I´m Special
この曲のみGeorge Duke 参加、当時CDデビュー前の才女に、これだけのバックアップ。心が豊かになる煌めき、和みな音に、揺られ揺さぶられ、とにかく客がまな板の上の鯉
8. Bye-Bye Blackbird
場面転換、早口ファルセット風、この自由過ぎるヴォーカルの応酬は凄み。圧はWhitney Houston にも近くも、彼女は多彩な表現、麗しく、ファルセットで通わせる場も多く、スキャットも多様、もう鉄人過ぎる、ピアノまで自身で
9. Prayer Dance
最高の拍手をあびながらラスト、のっぺりスロウも、もう次は何なんだと思える期待や喜び、この展開を作れる才能、クリエイティブ、もう愕然のシリアスラスト

July 13, 1997
10. With Every Breath I Take
時は変わり31歳、流れ的には面白い、スロウに8分半、だいぶ表現もどっしりしたというか、多才から集中へ。よりディープに歌われる緻密さ、George Duke 再度参加

July 12, 1997
11. Me Vaila Seul
スパニッシュ?8分近く、堂々たる空間の表現、彼女の引き出しの多さに驚かされながら言語変わっても彼女の旨みは濃縮維持
12. On Se Reveillera
Jonathan Butler ギター参加、ラスト、結構純粋に素晴らしい仕上り、バラード10分近く、熱烈に込めまくる感情、情念の極み

12曲・77分の大ボリューム、とにかくこれがR&Bでも戦えたアルバムなのは勲章です。すごいです。こういう本格がライヴ集として纏められたこと、更に評価もあったこと、そして希少に極端にリリースのすくない彼女を感じる格別の作品として、これはベストプッシュしたいところ。彼女の凄みをしったら、きっとR&Bが更に面白くなると思います。あ、念のため個人的に好きなLedisi, Kelly Price との共演シーンも載せておきます。


<過去レビュー>
1992年 Rachelle Ferrell

Live at Montreux
Rachelle Ferrell
Blue Note Records
2002-04-09