81XveUgneQL__SL1500_少し空きましたが、気まぐれです。なんか携帯が圏外か検索中みたいな感じになって、調子おかしく。かと言ってPCは元気だったんですが、iPhone 側の故障が原因みたいで1年半経ってるけど無償交換してくれて、でもバックアップ取れてなかったので(ここがアホアホ)、イチからアプリ入れ直したり面倒臭かったです。そんなんで色々更新も置き去りになってたのかもです。でも、勝手に自動バックアップ(?)、色々なクラウドとかもあって、データ残ってるのも多くて、ま、よく分かりませんが、iTunes は無事です。さてさて。

今回取り上げるのは、御年55歳、今やゴスペルの重鎮、ビービー・ワイナンス。個人的には、初期、そしてシーシーと組んだ当り、更には2000年頃のハウスへの挑戦だったり、何より未だに"Coming Back Home (with Brian McKnight & JOE)" が大好きだったり、その後のゴスペル作もクリスマス作も好きだし、最近も女性シンガーとの新曲を出したりと思ったら、本作現時点で最後のオリジナル作、それも強いアメリカを誇示するような作品を6年前に出していたとは、興味深く。

1. Star Spangled Banner
力強く、それでいてアルバムで言うとボートラというか、フィナーレみたいな感じなんだけど、ゾクゾクする始まり。アレンジも堂々と、アメリカ国歌の格好良さよ!
2. America America
タイトル曲。ピアノ、コーラス、シンセ、教会の雰囲気を持ちつつも、アダコンのフレイヴァーも、深いところでじわじわ聴かせるスロウ


3. America (My Country 'Tis Of Thee)
当時からすると3年前、オバマ大統領の就任式典でAretha Franklin が歌い上げたことでも有名、強いアメリカ、そしてこれを黒人が歌うと、凄く文化が伝うというか、彼のリリックの聞こえも良くて、凄く心に沁みる
4. We're The United States Of America
行進曲というか、古びた軍歌みたいな感じもするんだけど、そのコロンとした感触が意外にアルバムに馴染む。日本だったらどううだろう、軍歌とか歌謡曲に馴染まない気がするしな
5. Lift Every Voice And Sing
スムースに、静寂の中で燃ゆす魂とでも言うのか、まるでインストと言うか、音で感じさせてくれるバランス感


6. The Battle Hymn Of The Republic
ビービーの低域が徐々に輪郭を描き、僅かな叩きや女性コーラスが安心感を与えてくれる。アルバムの流れに抑揚、4曲目まではぶっ飛んでないかな
7. God Bless America
有名曲だけあって、聴かせ方はだいぶ気合!徐々にもり立てると言うか、サビっていって良いのか、高域の訴求は素晴らしく。なんでアメリカの歌は、こんなにもメロディアスに響くのだろう
8. You're A Grand Old Flag
コーラスの突き上げる感じが甘酸っぱいというか、、一直線過ぎて、ホーンの感じなんかも、教科書に載ってそうなぐんぐんエネルギー
9. America The Beautiful
Whitney Houston なんかもCDS C/W で歌ってたり、ここではR&B風にアレンジ。唯一って感じで。でも、ビートが前半後半で変化し、味わい深く
10. Ultimate Sacrifice
これはアメリカってテーマよりも、犠牲者に捧ぐ、アメリカらしいメッセージが詰った曲。現代版、ストレートな"Hero" みたいな曲


10曲・32分程、ここまでコンセプト纏めてきた作品も珍しく、かと言ってヒットするわけでもないんだろうけど、彼のアメリカへの思いだったり、その後のポジションの明確化には繋がってるような。短いアルバムだけど、さくっと、でもシンプルに濃い作品と思います。愛国心を示し、自身や周りを鼓舞する、素晴らしいです。

<過去レビュー>
BeBe & CeCe Winans
1988年 Heaven
1991年 Different Lifestyles
1993年 First Christmas
2009年 Still

BeBe Winans
1997年 Thank You
2000年 Love and Freedom
2001年 Coming Back Home (Remixes ft. Brian McKnight & Joe)
2002年 Live And Up Close
2003年 My Christmas Prayer
2005年 Dream

America America
Bebe Winans
Razor & Tie
2012-06-19