977遂に、アレサの60年の活動記録を収めたオールタイムベスト(Chess, Atlantic, Arista, Aretha's Record, RCA)がリリース。延期を繰り返しながらも、輸入盤は2021年7月30日となっていましたが、既に日本時間7月30日になった途端、3曲を除いて78曲が聴けるようになってました。自分はアマゾン経由で注文してましたが未だに発送目途はたたず。とはいえ、国内タワレコでは1CDダイジェスト盤は既に入荷しているツイートは発見(ストリーミングだとダイジェスト盤での配信は見つからず)。

※Amazon Music Unlimited リンクは下記
https://music.amazon.co.jp/albums/B08K3ZQ39Y?ref=dm_sh_3700-1545-275c-1590-19f28

さて、81曲全てを1日でレビューするのも 申し訳なく。最近はブログ自体放置状態で、今回のリリースを契機に少し書いてみようかなぁと思った感じですが、手元に商品がないのに書くのって、やっぱストリーミングの時代と共にブログ敬遠してきちゃった理由なんですよね。あまり感想なんかなくても、勝手に五感で捉えてればいいじゃん!みたいな時代に思えて。ま、最近だと"Amazing Grace" の映画公開も観に行ったし、直前でナショジオ申し込んで "Genius Aretha" 全8話も観て かなり感銘を受けたし。夏、今年もやることは少なそうなので、ボチボチ書いていこうと思います。とは言え、Disc.1 & Disc.4 はまだ聴けない曲があったので、フルで聴けるディスクから。今回は、あまりレア感はなく粛々とエバーグリーン感に展開されていくディスク2を取り上げたいと思います。

<Disc 2>
1. Baby I Love You (Live)
1968年Live in Paris アトランティックでの初のライヴ盤より、Olympia Theater からの収録。ディスク2枚目の初っ端あってか、前述のCDよりも余韻を含めたフェードインとなっているのがポイント
2. Son of a Preacher Man
1969年This Girl's in Love with You オープニング曲
3. Call Me (Alternate Version)
1969年This Girl's in Love with You収録、シングルとしてもヒット。初出ヴァージョン、現段階では情報不明だけど通常ヴァージョンよりも30秒ほどは短い。別テイクというよりはNew Edit のように感じる
4. Let It Be
1969年This Girl's in Love with You収録、The Beatles カヴァーですが元はアレサに歌うようポールが捧げたと言われてましたね。歴史的な側面からはサービス精神的な選曲
5. Young, Gifted And Black (Alternate Longer Take)
1970年Young, Gifted And Black 表題曲、何とも最後のフェードアウトされてないヴァージョンが採用されています!若干15秒ではあるけど、ちゃんとこういうのが残ってたのが嬉しい!
6. Bridge Over Troubled Water (Long Version)
1970年、Simon & Garfunkel グラミー受賞時にアレサが代理歌唱を依頼される歴史的事件、事後シングルのみでリリース。ロングヴァーョンはイントロ長めですが、それを若干カットしたのが今回のNew Edit
7. It's Not Unusual / See Saw (with Tom Jones) (Orginally Broadcast On This Is Tom Jones, October, 9, 1970)
トム・ジョーンズの番組に出演した時の模様が今回初めて音源化


8. You're All I Need to Get By (Work Tape)
1971年シングルのみのリリース、2007年Rare & Unreleased Recording にもTake1, Take2 が収録されてましたが、別途ワークテープなる制作過程の音源、貴重!
9. Brand New Me (Alternate Take 6)
1972年Young, Gifted And Black 収録、リリース前にはWork Tape という情報になってましたが正式に6番目のテイクと判明したってことなのかな。まだコーラスもなく、荒っぽくも艶っくも、si然たる躍動を感じる
10. Spanish Harlem (Alternate Mix)
1971年シングルのみリリース、後半のとどめが若干長く取られているヴァージョン。元が編集だったのだろうか
11. Rock Steady (Alternate Mix / Take)
1972年シングルのみリリース、アレサ自作。本ヴァージョンは当時の技術ではなく、1998年リリースEverybody Dance! 収録、Arif Mardin & Joe Mardin による再ミックス Arif's Classic Mix を再加工して、当時の音源とダンスミックスを混ぜたミックスショウになっているのがポイント。2007年Rare & Unreleased Recording 収録同ヴァージョンを選曲(YouTube は参考までに)


12. Day Dreaming
1972年Young, Gifted And Black 収録、アレサ自作ヒットシングル。4曲目以来の、オリジナル音源の収録
13. Share Your Love With Me (Live)
1971年Live at Fillmore West 2日目音源より
14. Don't Play That Song (Live)
1971年Live at Fillmore West 3日目音源より
15. Dr. Feelgood (Live)
1971年Live at Fillmore West 3日目音源ですが、オリジナルリリースの編集版からの選曲
16. Spirit In The Dark (Live Reprise with Ray Charles)
いきなりレイの登場でスタートするリプライズから、本来19分あったけど ここでは9分弱。オリジナル盤とも異なるような
17. How I Got Over (Live Single Edit)
当時のシングルヴァージョンではなく、映画 Amazing Grace 公開にあたって昨年リリースされたNew Edit より
18. Master of Eyes (The Deepness Of Your Eyes)
1973年シングルのみリリース、Hey Now Hey ボートラ収録曲をディスク2ラストに、シリアスに


18曲・76分半くらいの収録、アレサの60年近いキャリアのうち1968〜1973年、特に1970〜1972年に絞って収録された選曲は敢えて映画でも肝になる予告みたいなものでしょうか。一環とした時期、とにかく名曲が生まれまくった時期なので、この時期だけでも全然浅くない。むしろ、よくこんなに振り切ったディスクにしたものだ、と感心です。

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