ジョーの底力を感じた2007年のアルバム。現代のR&Bと、JOE が今まで歌ってきたR&Bへのプライドを誇示すべく内容が、アルバムタイトルになっている。確かに、ここ最近のR&B の流れに巻かれず、あくまでもJOE 路線というか、彼の持ち味が十分に活かされた作品に仕上がっていると言える。そうは言っても、彼にしては意外にもフィーチャー・アーティストが多かったり、曲に新しみを感じない点などがあるので、万人受けするとは思わない。アルバムの売上枚数は振るわなかったが、前2作『Better Days』『And Then...』の低迷から復活を遂げる、全米2位を記録しました。

13曲目「You Should Know Me」 (5:15)を除き、1曲当り3分半〜4分半。とてもテンポ良くアルバムが展開する。Nas をフィーチャーした1曲目「Get To Know Me」には楽曲の新鮮さも感じるが、基本は王道R&Bを披露しており、そのへんはアルバムタイトルに偽り無しといった感じ。

『All That I Am』収録の「All the Things (Your Man Won't Do)」「Don't Wanna Be a Player」『My Name Is JOE』収録の「I Wanna Know」などは、今でも新旧R&B ファンに人気があることから考えても、ラップ・アーティストをフィーチャーすることで新しい世界を描くよりも、JOE が支持されている古き良きR&B みたいのを今後もリリースしてほしいなぁと希望。たとえば、2曲目「If I Was Your Man」、5曲目「My Love」、ラスト14曲目「Life of The Party」のように、バラードにこそ彼の味わいが発揮されると断言したい。

※アルバム発売に伴って、JOE のインタビューが掲載されています!

Ain't Nothin' Like Me