なかなかCD化されない事でも有名な、ルーサー・ヴァンドロス初期の名盤。1980年『Never Too Much』のソロデビュー前には、グループ、ルーサーとして2枚の発表しており、これはその1枚目。全7曲収録。たぶん、国内盤は発売されていないと思うのだが、僕が持っているのは、US盤。表ジャケには、ロゴで“Luther”のみ。裏ジャケには、ルーサー含め男性2名、女性3名の計5名が写っている（G. Diane Sumler, Anthony Hinton, Theresa V.Reed, Christine Wiltshire & Luther Vandross）。レコード封入の紙袋には、20枚近くレコーディングの様子を収めた写真（ルーサーはあまり写っていない）、そして歌詞も載っている。1976年のリリースだが、うち5曲が1974年・2曲が1975年の版権となっている。プロデュースはLuther Vandross、アレンジはPaul Riser。さらに、セッションミュージシャンにクレジットはないものの、“Special Thanks” の欄には、Arif Mardin, Cissy Houston の名前が載っていた。
1曲目「Funky Music (Is A Part of Me)」は、アルバムからの2ndシングルとしてもカットされ、R&B34位を記録した。2007年にリリースされたLuther Vandrossの4枚組CD『Love Luther』にも特別収録されていたが、こちらはそのシングルヴァージョンよりも2分長いアルバムテイク。ストリングスがサビで絡む、クールなファンクミュージックで、ルーサーのヴォーカルには既にアーバンな雰囲気も感じられる。2曲目「The 2nd Time Around」は、前述のシングルの両A面としても発表されたバラード。ルーサーのコーラスと、リードでのルーサーのヴォーカルが混じり、貫禄ある曲に仕上がっている。3曲目「I'll Get Along Fine」は、グループメンバーG. Diana Sumler とのデュエット。王道系バラードだが、Dionne Warwick にも似た女性ヴォーカルが印象的で、ルーサーのルーツに相応しい佳曲。4曲目「Everybody Rejoice (from the Tony Award Winning Musical "THE WITZ")」は、ルーサー自身も参加したサントラより。この時期ならではの曲で、淡々と歌われるルーサーのヴォーカルだが、声量・歌の巧さは抜群だ。B面曲は最初の5曲目「Emotion Eyes」は、ミディアムテンポのファンク。少しだけディープさもある楽曲だが、攻撃的なコーラスとの相性がソウルフル。6曲目「This Strange Feeling」は、グループメンバー Anthony Hinton （男性？）とのデュエット。スウィートソウル的ムードの中、ルーサーの熱いヴォーカルを堪能できる。ラスト7曲目「It's Good For The Soul (parts.1��and��)」はA面とB面に分けられた先行シングルとしてカットされ、R&B28位・POP102位の初（小）ヒットなった。Anthony Hinton とリードヴォーカルを分け合っている記載があるが、コーラス色が強いという以外、ルーサー単独曲と捉える事ができる。ファンク要素が強くもディスコを意識したトラックで、軽快なリズムの中を延々と続くルーサーのアドリブが楽しい。
これは絶対に再評価されるべきアルバムですが、残念なことにルーサーを好きな人にも認知度は低いまま。きっと、そう簡単にはCD化にならないと思うので、当面はLPで聴くしかなさそうです。
1曲目「Funky Music (Is A Part of Me)」は、アルバムからの2ndシングルとしてもカットされ、R&B34位を記録した。2007年にリリースされたLuther Vandrossの4枚組CD『Love Luther』にも特別収録されていたが、こちらはそのシングルヴァージョンよりも2分長いアルバムテイク。ストリングスがサビで絡む、クールなファンクミュージックで、ルーサーのヴォーカルには既にアーバンな雰囲気も感じられる。2曲目「The 2nd Time Around」は、前述のシングルの両A面としても発表されたバラード。ルーサーのコーラスと、リードでのルーサーのヴォーカルが混じり、貫禄ある曲に仕上がっている。3曲目「I'll Get Along Fine」は、グループメンバーG. Diana Sumler とのデュエット。王道系バラードだが、Dionne Warwick にも似た女性ヴォーカルが印象的で、ルーサーのルーツに相応しい佳曲。4曲目「Everybody Rejoice (from the Tony Award Winning Musical "THE WITZ")」は、ルーサー自身も参加したサントラより。この時期ならではの曲で、淡々と歌われるルーサーのヴォーカルだが、声量・歌の巧さは抜群だ。B面曲は最初の5曲目「Emotion Eyes」は、ミディアムテンポのファンク。少しだけディープさもある楽曲だが、攻撃的なコーラスとの相性がソウルフル。6曲目「This Strange Feeling」は、グループメンバー Anthony Hinton （男性？）とのデュエット。スウィートソウル的ムードの中、ルーサーの熱いヴォーカルを堪能できる。ラスト7曲目「It's Good For The Soul (parts.1��and��)」はA面とB面に分けられた先行シングルとしてカットされ、R&B28位・POP102位の初（小）ヒットなった。Anthony Hinton とリードヴォーカルを分け合っている記載があるが、コーラス色が強いという以外、ルーサー単独曲と捉える事ができる。ファンク要素が強くもディスコを意識したトラックで、軽快なリズムの中を延々と続くルーサーのアドリブが楽しい。
これは絶対に再評価されるべきアルバムですが、残念なことにルーサーを好きな人にも認知度は低いまま。きっと、そう簡単にはCD化にならないと思うので、当面はLPで聴くしかなさそうです。
