ビリー・ポールの大出世作。唯一シングルカットされた4曲目「Me And Mrs. Jones」は、全米1位(3週)・R&B1位(4週)の大ヒット。これは、ソウル誌において忘れてはならない作品の1つ。特に、Philladelphia のレーベル Gamble & Huff においても最大級の名曲となったことで、その後コンピなどにも多々収録されている。スローな楽曲なんだけど、どこかポップで、そしてジャズで、ブルースで。そんな泥臭さの中に、親しみやすいグルーブが隠れてて、カッコイイんだなー!

また、3曲目「It's Too Late」は言わずと知れたCarole King、さらに6曲目「Let's Stay Together」はAl Greenの名曲。いずれもテンポが落ち、どれもLuther Vandross のような美しい佳曲として仕上げているのが憎い。またElton John のカヴァー7曲目「Your Song」は、かなり緩い曲調。

1曲目「Brown Baby」はブラックムービーのサントラ風。2曲目「I'm Just A Prisnor」は8分に及び、中だるみもしそうな部分も多いのだが、当時の世相を表現した聴き応えのある曲。James Brown などと異なり、これをジャズ風に生かして作品化しているところに注目だ。5曲目「Am I Black Enough For You?」は、B面スタートにうってつけの明るいビート。シンセが響き、アルバムの中でも面白いソウルを進行形を披露してくれている。ラスト8曲目「I'm Gonna Make It This Time」は、これまらシンセが奏でるビートに、抑え気味のヴォーカルが素敵に響く。またリイシューされたCDでは、大ヒット「Me And Mrs. Jones (Live)」が収録されている。1974年のヨーロッパツアーからの模様らしいが、やはり全盛期の味が感じられて、嬉しいボーナストラックとなっている。

アルバムタイトルの“360度”の意味は、よく分からなかったが(汗)、ジャケットは裏ジャケを含め360度ビリー・ポールの姿を見渡せます(笑)。

360 ディグリーズ・オブ・ビリー・ポール


360 Degrees of Billy Paul