1972年のヒット曲とは同名異曲…K-Ci & Jojo とのデュエット、隠れた名唱!

日本では、一体どれだけの人がこの曲の存在を知っているのでしょう。もちろん、アレサのファンであっても、簡単に見逃してしまうようなCDに収録されているので、改めて注目して欲しいと思っています。

この曲、「Angel part.2」と表記しましたが、実際のアルバムには「Angel」としか記載がありません。「Angel」と来て思い浮かべるのが、当然のように1972年のヒット曲。アレサの妹Caloryn Franklin のペンにより書かれ、『Hey Now Hey (The Other Side of The Sky)』の唯一のシングル曲としてカットされました。アレサにとって14曲目となるR&B1位・そしてPOPでも20位となり、今でも人気の高い曲の一つ。しかし、31年の時を経て、再びリリースされた「Angel」は完全に同名異曲!!

作品は、Darrell "Delite" Allamby, Kenny Dickerson (2000 Watts) による作品で、プロデュースも彼らが担当。アレサのキャリアにおいて、デュオとの共演とは初めてとなるんじゃないかな?楽曲自体の権利は、Arista が獲得しているようだけど、2007年にリリースされた『Jewels in the Crown: All Star Duets with the Queen』への収録が見送られてしまったのが、個人的には残念に感じるところ。でも、R&Bという視点でとらえた際に、アレサが数々吹き込んできたデュエットの中でも、かなりレベルの高い仕上がりになっていると断言します!!

特に、K-Ci & Jojo によるアレサの引き立て方が上手い。さらに、アレサのヴォーカルが絶好調。5:22 ある曲の中盤では、ビックリする程の力強い高音が聴かれ、ラストのアドリブも「まだまだ若手には負けない」(笑)という気迫を感じますしね。

で…、この曲はアメリカのみで発売された南アフリカエHIV・エイズ救済のチャリティー・アルバム『Song For Life』なるコンピレーションCDに収録されています。既存楽曲収録も多いけど、新録やリミックスなども多く収録されていたりして、かなり楽しめるアルバムです。たとえば、Patti Labelle, George Benson が共演していたり、Britney Spears, Mary J. Blige はリミックス曲を提供していたり、その他にもAvant, Gerald Levert, Carole King, Michael W. Smith なんかも収録されています。アレサフリークの僕だから感じる感想としては、7曲目でSimply Red が収録されている後、8曲目でアレサが「Angel part.2」を披露するという並びにズキュンときました(以前、Simply Red がアレサの「Angel」をカヴァーしていたので)。



Songs for Life


Hey Now Hey (The Other Side of the Sky)


Jewels in the Crown: All Star Duets with the Queen