1曲目「The Kitchen」はイントロ。ラスト12曲目「When A Woman Loves (Reprise)」を除き、全10曲。今回は特に、正統派R&Bアルバムという堂々とした作りになっているのが特長かな。本編10曲のうち、Jam & Lewis が6曲も手掛けているだけあって、彼らとパティの作りだす音は、さすがヴォーカルを意識した作りになっているのがサスガっていう感じです。曲は全編Diane Warren が制作。かなりの制作陣を持って作られていたんですね(実は最近このCD買ったんで、発売当時は知りませんでした)。

2曲目の表題「When A Woman Loves」でアルバムは静かにスタート。展開としては、ほんと王道バラード。ジャム&ルイスの癖が出ていると言えば、インタールードの多様。トラック表記はないものの、ところどころ会話なんかが組み込まれているのが、今までのパティに無かった感じで面白い。また、特に今までのアルバムよりも、パティに叫ばせていないのが(爆)良質なアルバムにもつながっているんだと思う。本当は叫びたいであろうパティ…でも叫ばせないジャム&ルイス。この攻防があってこそ、新しいファンを獲得するに至るのであろう。でもね、そこらへんのシンガーとは格違いの彼女なんで、やっぱり高ぶらせてくれるところは、しっかりやってくれています。

4曲目「If I Was A River」ではKris Kellow という異なるプロデューサーが担当し…後半は、もうパティの鬱憤、大憤慨!あー、全部ジャム&ルイスが手がけたのなら…という妄想が湧きました。でも、やはり響きますね。6曲目「Too Many Tears, To Many Times」はダンストラック。ジャム&ルイスが手がけているのに、ここまで弾けちゃうなんて…。パティもノリノリですよ、複雑ですが…。7曲目「Call Me Gone」は、ちょっと早口もしなくてはいけない実験的な作品。クールダウンには必要な曲だけど、個人的にはパティには王道系がやはり似合うと思う。8曲目「Time Will」はHex Hector が手掛けているだけあって、もう完全にダンス。当時のDiana Ross Gloria Estefan などもヘックス・ヘクターのトラックでシングル発売していたが、なんか今聴くとチープ。どれも一緒に聴こえてしまう。アルバム曲として入れてしまうところが勿体なかったなー。10曲目「I'm Still Love You More」だったり、Randy Jackson もプロデュースに参加した実質ラスト「Love Will Lead You Back」なんかで聴けるミディアムスローなバラードこそ、彼女がアルバムでいつまでも新たな表現をしていける得意技だと思っている。聴き手も安心して聴けるが故、普通に歌ってくれるだけでも曲が成り立ってしまうのがサスガといった感じだ。

When a Woman Loves