SOUL FOOD, SOUL LIFE

【ほぼ毎日“R&B/SOUL”のCD全曲レビュー】Aretha Franklin の来日祈願と、YO-SUKE の日常備忘録も

●Soul / Funk

Isaac Hayes / Shaft (OST) (1971)

51KvSJe2W5Lアイザック・ヘイズ、1968年のデビュー作こそヒットしなかったけど、その後2nd〜4thまで、R&B1位を連続で記録。そして8ヶ月振りとなる全編アイザック自身が担当する同名映画サウンドトラック、初のPOP1位と、R&B1位、全米チャート制覇。とにかく1970年代はブラックミュージックが占める多くのブラックシネマが流行。これは、そのコケラオトシにも近いような伝説。当時にして2枚組に及ぶLP作品。

1. Theme From Shaft (Vocal)
タイトル曲且つ1stシングル、R&B2位・POP1位を記録。正に当時の歌謡と、ブラックな魅力がストーリーのように展開される素晴らしきインスト。後半、タイトルと、あとは若干のリリック、あとは優しい女性コーラスあれ、薄めに。出だしから印象的なサビが多く登場


2. Bumpy's Lament
ポツリと、コロンと、可愛らしいようで、どこか寂しさ、喧騒の終焉みたいなのを感じさせてくれる
3. Walk From Regio's
ホーン回転、緊迫感あれ、勢いを増してくれてて、場面を動かすのに効果
4. Ellie's Love Theme
2ndシングルB面。しっとり、鉄筋が優しくメルヘン。初期バカラックのような、分かりやすいポップさも素敵


5. Shaft's Cab Ride
1分ちょっと、抜き足差し足、でもサウンド自体はアレサの"Respect" みたいなのをキュッと纏めたような
6. Cafe Regio's
1stシングルB面。前4曲があっけらかんとした感じで進む一方、この曲については6分の尺をもって、華々しくクールに展開。お洒落な街角、風景も浮かぶ


7. Early Sunday Morning
教会ってよりも、なんかほのぼのした日曜の早朝のイメージ。ゆったり1日を贅沢に使える、気持ちに余裕のある朝
8. Be Yourself
シマリのあるグルーヴィな進行、ホーンに主導を預け、あとは支える楽器もリッラックスして、気持ち良い全体
9. A Friend's Place
ディスク1枚目終了、音も際立たせずに、しっとりと流れる控えめなサウンド
10. Soulsville (Vocal)
3rdシングルB面、有名ソウルのカヴァー。タイトル曲1曲目でも若干歌ってたけど、ここでは朴訥と歌っているのが印象的、和やかな気持ちに
11. No Name Bar
名前の無いバー、というよりも、緊迫感だったり、ちょっとしたショーみたいなのを感じる。音の渦、ささやかにも平和に
12. Bumpy's Blues
しっぽり、打ち付けるドラムが響く。中盤からはホーンやギターも味有る参戦、正に今回はブルージーな響き
13. Shaft Strikes Again
更に、まどろみの世界、精錬と美しく、でも上品なゆらめき、決意みたいなものを感じる
14. Do Your Thing (Vocal)
2ndシングル、R&B3位・POP30位を記録。オリジナルは実に19分超、これをシングルでは16分も削ってエディットでシングル化を実現。アイザックらしい、けだるいヴォーカルを優先し、あとはもう超絶サウンドを量産し続ける、超絶テクも満彩に泥臭く。後半、ギターが声のように木霊したり、とにかく圧巻の融合


15. The End Theme
ラストは2分程の1曲目のリプライイズって感じかな、とどめのインパクトサウンドを再来させてエッジ万全

15曲・70分近くの大ボリューム。2009年のリマスター盤では" Theme From Shaft (2009 Mix)" 追加集録さてているそう。そう言えば、2000年にアナログ発売された(一部CDもフル?)"Shaft Theme (Razor N Guido Shaft 2000 Mix)" 好きでした。ソウルがアッパーに時代に再降臨してるように感じたもんで。さて、改めて本作力作。素晴らしいサウンドの詰まり。心地よくて、それでいて変革で、とにかく気持ちが高ぶる。でも多いのは意外にも優しさ、しっかり聴いての気づき。


<過去レビュー>
1968年 Presenting Isaac Hayes
1975年 Chocolate Chip
1976年 Juicy Fruit (Disco Ferak)
1977年 A Man And A Woman with Dionne Warwick
1979年 Royal Rappin' with Millie Jackson
2003年 At Wattstax

SHAFT / DELUXE EDITION
ISAAC HAYES
CONCO
2009-11-17


Shaft
Isaac Hayes
Festival Records
2003-01-28

Shaft
Isaac Hayes
Stax
2004-01-20

シャフト
アイザック・ヘイズ
ユニバーサル ミュージック
2017-06-21

Kool & The Gang / Wild and Peaceful (1973)

81LASuzCU7L__SL1050_クール&ザ・ギャング、1969年のデビューから4年、着実にヒット街道を上昇し、本作は10ヶ月振りとなる4作目で、実に初のPOP40入り、R&B10入りとなる、R&B6位・POP36位を記録し、初のゴールドを達成(ちなみに前作はR&B34位・POP142位)。これまで80年代以降の作品と、ベストなどでお茶を濁してましたが、いよいよ70年代をしっかり聴ける喜び。ジャケはファンク臭、若干ウネウネした感じもいいですね。

1. Funky Stuff
1stシングル、R&B5位・POP29位を記録。テケテケ緩くも、バンドの躍起が充満。ウキウキ感が半端なく、タメのリフなんかも気持ち良い重奏、ファンクでありDJナイスでもあり


2. More Funky Stuff
1stシングルB面。更に同じ感じで展開、シングル同様な進行ではあるけど、インパクトは残せてるなぁと。より自由に放たれるモッサリグルーヴ、あっけらかん
3. Jungle Boogie
2ndシングル、R&B2位・POP4位を記録。ちょいシマリある感じで、音の渦に、溢れるヴォーカル群、低域の入れ方なんかも、それまでのグループと一線を画す泥臭さ、なのに新時代の洗練さも


4. Heaven At Once
しっとり聴かせる小波グルーヴという感じかな、ヴォーカルも入るけど意表の甘茶感。こういうとろける最中のギャング、味あります
5. Hollywood Swinging
3rdシングル、初のR&B1位・POP6位を記録。出だしからタマラン抜け感、テクニカルなサウンド、クリティカルなヴォーカル技、綺麗に纏まり流れが素敵だなぁと


6. This Is You, This Is Me
B面スタート、だいぶ音の感じが変わりつつも、あっけらかんと繰り広げられるファンク!ヴォーカルは粛々も、演奏は深みもある味にてたっぷり、コーラスなんかもファルっセットにて興味深く、ホーンは自由にジャジー
7. Life Is What You Make It
クールっぽさってよりも、じりじりと不穏に、ヴォーカルの探り、初期ならではの作風かも。サイケにスロウに、個人的にはロック寄りアプローチかのよう
8. Wild and Peaceful
タイトル曲、正に野生で平和。滑らかに広がる9分半はムーディで、優しく、フュージョンとして成り立ち。ここまで演奏で痺れるさせるブレイク作もなかなか、スケールと今後のポテンシャルに溢れた眠りにはまだまだ早いクロージング、素敵過ぎた!

8曲・38分程、彼らのパワーが一気に濃縮した作品。どこまでも緩やかに、それでいて上質に弾けていて。あとは今までに無いグルーヴを追求しようと、計算された展開が見事。ヴォーカルも一辺倒ではなく、けっして荒業すぎず、1973年ならではの猛進にてブレイク。ディスコ期に突入すると、一緒くたに表されることも多い彼らだけど、この頃の自由さは産業に縛られてる感じもしなくて、自然に楽しい!

<過去レビュー>
1984年 Emergency
1986年 Forever
1989年 Sweat
2004年 The Hits : Reloaded

Wild & Peaceful
Kool & The Gang
Island / Mercury
1996-03-19

ワイルド・アンド・ピースフル
クール&ザ・ギャング
ユニバーサル ミュージック
2014-09-24

クール&ザ・ギャング
CLINCK RECORDS
2013-07-26

The Last Poets with Bernard Purdie / Delights of the Garden (1977)

51Fb8dl7yZLラスト・ポエッツ、ニューヨーク ハーレム出身。1970-71年の序盤はヒットアルバムにも恵まれたけど、1973年より実に4年振り・6作目、チャート圏外。本作は何と言っても、バーナード・バーディが参加していることが味噌!ジャケットは近未来のようであり、古臭くもあり、ちょっぴり試聴したら、心ズキュンと来てしまい、アマゾンアンリミテッドなんで、そのまま堪能。

1. It's A Trip
出だしから、テクニカルなヴォーカル、スキャット風にも小刻みにファンク!バディ参加ってのもあって、音もウキウキしちゃうし、泥臭さよりもサッパリした気持ちよさ。裏のうねうねコーラスも粋に疾走感


2. Ho Chi Min
緩めに、100 Proof みたいな、音はライト級なのに、しゃがれてクールなMC重ねみたいな、荒業、とにかく興味深く
3. Blessed Are Those Who Struggle
結構同じ調子、軽めに、でも凄く聞きやすい仕上りの音を用意。演奏陣少なめ、なので各個性ヒキタチ、何よりヴォーカルのパンクファンク、凄く浮きだっててラップみたいに感じるし
4. The Pill
ちょいテンポや音の泳ぎ方も変化、R&Bにも近いかな。でも、じっくり奏でられ、精神をさっぱりと音に体現、歌というよりも自然に溢れる感じで力まず
5. Delights Of The Garden
タイトル曲、1曲目にも近い、うねうね感。いたって平坦に永遠、このコネクリ技がファンク。掴みどころの薄い進行だけど、彼らはもう悪あがきのように楽しそう


6. Be
呑気にファンクなお経、でも遊んでるクリティカルなヴォーカル、リリック、このアンバランスが良いね。とにかく緩い、アホアホな感じ、敢えてだな
7. Yond
前曲を引き継いで、中毒性。まだまだ掴めない、ふんばっても出ない、なんだろね、この地味に延々、ヴォーカルは相当にはっちゃけてるけど
8. Er
ラストは微妙な、ゆったりモード。でも重ねる地味な行進モードヴォーカルに、ゆったり地味なファンク

8曲・41分、通しで感想を書こうとすると、どうにも地味な連発だったんだけど、何気なく聴く分には凄い楽しいというか、癒やしではないんだけど中毒性リピートしちゃう、生活への密着感があるんだよね。タイトルに有る庭の料理とでも訳すのか、日常を自然に楽しむレシピみたいなのが、ほっこりファンクとして自由に存在。

Delights of the Garden
Last Poets
Charly UK
1999-07-01

Bill Withers / Making Music (1975)

51Kts6alzrLビル・ウィザーズ、最初の3枚はSussexからリリースサれてましたが、本作よりColumbia にレーベル変更し、1年振り・4作目のリリース、R&B7位・POP81位を記録。現在79才、今だ現役、来日しないかなぁと思いつつ、名盤に深ける夜。Ray Parker, Jr. を始め、錚々たるミュージシャンが参加。ジャケのニンマリも嬉しくなる。CDもリイシュー継続での名盤。

1. I Wish You Well
2ndシングル、R&B54位を記録。けだるいヴォーカル、低域に薄く広がるコーラスはゴスペルぽさが。サビの連呼、声の存在感、結構インパクトをもたらすオープニング


2. The Best You Can
ニューミュージック、当時のソウルの変化がほのぼの臭う、美しさやら変遷を。彼のヴォーカルの直線が音に栄養、女性コーラスも幸せを運んでくれるよう
3. Make Love To Your Mind
1stシングル、R&B10位・POP76位を記録。ブラックシネマのようにホーン多めに、ちょいシンセ入ったり、洗練された真髄がたまらない魅力。女性コーラス、ワウワウなギターとの掛け合いだったり、聞けば聞くほどハマるセンス


4. I Love You Damn
1stシングルB面。中毒性のある掴みが難しいような、なんとも切ないシリアスなサウンド。前を行くのに、運びが弱いように展開も地味というか。こじんまり2分半、異色
5. She's Lonely
2ndシングルB面。連呼しつつ、なんだか秋めいた冷たさは印象的。アルバムの流れが秀逸、part.2みたいに延々じりじり、強調する毒々しい表現、世界
6. Sometimes A Song
音はだいぶ変わって、ソウルファンク、結構ゴリゴリ男気たっぷりに、1970年代前半のクールさが減って、より怒涛の時代に迷い込むようで聴き応え
7. Paint Your Pretty Picture
しっぽり刻まれつつ、なんかホッコリする温かいサウンド、声も優しさに包まれて、前曲と異なる調和が取れたバラード
8. Family Table
3rdシングルB面。ディスコなんかには感化されてないと思うけど、ノリ良いご機嫌ダンス寄り。ストリングスで美しさは極み、溢れる音に、とにかく癒やし度が半端なし
9. Don't You Want To Stay
演歌みたいな沈み、歪みがあるんだけど、音をたどると、かなり先駆的な要素が多いなぁと。ただアルバムに遜色ない色味で勝負されてるなぁと
10. Hello Like Before
3rdシングル。どこか、昼下がりの心地よさを演出するというか、なんかアルバムの濃淡を忘れさせてくれるようなアッケラカンと放たれるポップに平和なアコースティック


10曲・43分、今までのビルと傾向は異なれ、今で言うネオソウルに影響を起こしてそうな、とにかく10曲でここまで濃密に人間味を示したのは凄いなぁと。気持ち良いサウンド、そしてビルのヴォーカルよりも、時代が変わって色んな音をまぜこぜに提唱してきた感があります。笑顔の裏に、相当秘められたクリエイティヴを突破してきたなぁと。

<過去レビュー>
1971年 Live At Carnegie Hall
1974年 Justments

Making Music
Bill Withers
Reel Music
2010-12-07

Ben E. King / Seven Letters (1965)

R-2730460-1298430531_jpegベン・E・キング、オリジナル6作目。とは言え、前作はBen E. King's Greatest Hits 、でもアルバム未収録のシングルも多かったためオリジナルにも近い魅力もあったかも。とは言え、本作含め未だアルバムはチャートインせず。今回更にジャケがシンプルになりましたが、中ヒットが数曲入ってるので注目。今では廉価盤とかでも聴けるようになっています。

1. Seven Letters
タイトル曲且つ3rdシングル、R&B11位・POP45位を記録。シンプルに懐かしく、純白なソウル。なんかストリングスやコーラスが哀愁さそう


2. River Of Tears
3rdシングルB面。オルガンと、軽快なミディアム。若干のホーン等、彼のホンワカした音作り改めてすきだなぁと。女性コーラスで、なんか清らかに舞い上がるような美しさ
3. I'm Standing By
1stシングル、POP111位を記録。出だしは"Stand By Me" のような弦、敢えてなリズムがワクワクも、結構単調に進行しつつ、女性コーラスとホーンが独自にサッパリ色味に、ストリングスも彼の音には欠かせず爽快に


4. Jamaica
なんか震えるようなストリングスは録音環境の悪さ?ベンの曲ってこういうの良くあるなぁと。この曲については堂々たるヴォーカルの横でなる音に絶えず気になるという感じ…
5. Down Home
だいぶクリアな音に、ベスト挟んでたのも有り、この頃は結構録音時期に幅がありそう。ヴォーカルも男気と言うか、オチャメな発声も感じるし
6. Si Senor
1964年のアルバム未収録"What Can A Man Do" シングルB面。軽やかにシャララン、女性コーラスの加わり方も、まるでハワイアンのように。平和に楽しくCMみたいに、英語じゃないし。でも、こういったヤンチャにブギーな展開もサラリと歌っちゃうのは興味深く
7. It's All Over
2ndシングル、R&B40位・POP72位を記録。じりじりした序盤、最高なのはシャウト調にヴォーカルを荒らげるサビ。まるで人が変わったように、女性コーラスの味もあるけど、ベンの溌剌さが凄み


8. Let The Water Run Down
2ndシングルB面、野生なリズムに、鼓舞する全体ミュージシャンもコーラスも、ベンもかなり豊かに多種な調子で歌唱、ミクスチャー的な魅力
9. This Is My Dream
息遣いがとにかく面白い躍動、音は結構しっとりしてる。欠かせないコーラス、ストリングス、ストーリーを彩るように持ち場理解の抑えめで、ベンが絶えず強弱
10. It's No Good For Me
だいぶテンション落として淡い印象に、音もなんかシリアスというか、敢えて零すような感じで、夢寝見のようというか
11. In The Middle Of The Night
結構リリックを巻きで、彼の腹式に、更に豪快さ、パワー、技術も感じる。音は霞んで聴こえるけど、堂々さが最高潮
12. Don't Drive Me Away
最後あっけらかんと、コーラスが機械的?結構柔軟にかっ飛ばすベンは勇ましく、音も結構色々な展開で魅了、程よい感触で終了

12曲・32分、ベンらしい魅力が溢れたソウルアルバム。全体を通して、演奏やコーラスも色々と堪能できるし、ベンのヴォーカルの力が何より魅力。彼の1960年代前半は、音が割れたり、その歪が結構混ざってるのが、バランス含めて面白かったり。地味な立ち位置にアルバムかもしれないけど、彼を知る上では聴いておきたい作品だと思います。

<過去レビュー>
1961年 Spanish Harlem
1962年 Ben E. King Sings for Soulful Lovers
1962年 Don't Play That Song
1975年 Supernatural Thing
2011年 Dear Japan

Seven Letters
Ben E King
Sequel
1996-09-30

Original Album Series
Ben E. King
Warner Bros UK
2010-08-10

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