SOUL FOOD, SOUL LIFE

【ほぼ毎日“R&B/SOUL”のCD全曲レビュー】Aretha Franklin の来日祈願と、YO-SUKE の日常備忘録も

* INDEX - J

Johnny Gill @ Billboard Live Tokyo (2018)

bill_2念願のジョニー・ギルのライヴ!自分はあんまり男性R&Bシンガーのライヴ経験がないながら、ビルボード常連のJOE, Brian McKnighht あたりはまだ未参戦ながら、彼の音・歌は昔からほんと寄り添えて好き。Keith Sweat とかと来日した時は、なんか行くって感じじゃなかったんですが、今回は即決でした!

あと、前回のリロイ・ハトソンの時もでしたが、会員先行でチケット時間直ぐ購入しようとしたけど、自由席ネットで取れずメンバーズシートを。でも、これ何か仕掛けられてる気がする(笑)。その後も一旦は売ってたし。ただ自分が行った5月17日(木)2nd最終ステージ、仕事が忙しすぎてマジ超絶寝そうだったんですが、酒を飲み始めてだんだんボルテージ全開。リロイは同じテーブルの後方でしたが今回は前方なんで、凄く見やすい席。今後メンバーズシート通になってしまうかも!

さて、開場20:30よりも早く入れたけど、ライヴは案外短めと推察。21:30には満席、さすがジョニー!観客の雰囲気もセレブリティ!さて、バンドはドラム、キーボード、ギター、ベースの最小編成。ジョニーは、通常のお左手ドアから出てくると思いきや、階段から降りてきた、自分が観るビルボードでは初!赤いジャケットにて、超絶ハッピーに、今までのビルボードの中でも最もスタンドアップ、会場がヒートアップ!

bill_1ステージを行ったり来たり、歌はドスが効いてて、でもアドリブ的にうなりまくってて、個人的にはLuther Vandross 的な節もかなり感じたし。数曲で汗だく、会場の女性の手をとってニンマリ世界感で歌ったり、オーディエンスはほんと朗らかにレスポンス&コール。結構クラップやら掛け合いやら手を振りまくったり、暖かくて団結性があって、もうどんどん惹き込まれました。結構、あの曲やるのにこの曲やらないの?みたいなのはあれ、充実の選曲。途中会場に降りてきて、ハグしたり握手したり。自分も率先して手を取りに行きましたったら。案外背が高くないのが印象的だったけど。もう4Fのほうにも登って、もうファンサービスが凄い。ジャケットに汗がにじみ出るほど、これ、1stステージもこんなんだったんかな。ジョニー、会場の雰囲気をもって、超嬉しそうだったし、笑顔抜群だった。とにかくダンスも入れたり、彼のヒストリーが詰ったライヴ。こりゃ、また行きたくなるし、日頃の疲れが一気に吹っ飛んで自分でも驚いてます。

ビルボードライヴ、紹介ページ
ビルボードライヴ、ライヴレビュー

<過去レビュー>
1985年 Christmas All Over the World New Edition
1991年 Johnny The Remix
1993年 Provocative
1995年 Let's Get The Mood Night
1997年 Levert, Sweat, Gill LSG
2011年 Still Waiting
2014年 Game Changer

Joe / Everything (1993)

718vN7Qm21L__SL1064_ジョーの記念すべくデビューアルバム、R&B16位・POP105位を記録。当時にして二十歳、Mercury からの新星としてニュージャックスウィングをベースにした作品。今のジョーとは明らかに異なる作品だし、この後4年リリースブランクを空けることからも、短期的には掴みは持ったものの、勢いと試行錯誤があったデビューという位置づけかな。でも、なかなかの中ヒット連発、結構当時プロモされてた印象です。1,3-10曲目はKeith Miller との共同、2曲目のみJ. Dibbs 共同、10曲目はジョー単独、ラスト11-12曲目は Dave "Jam" Hall 共同にて制作されています。

1. The One For Me
2ndシングル、R&B39位を記録。ご機嫌なグルーヴ、若さかっ飛ばしたジョー、今となればバラードの帝王の印象も、こりゃ甘酸っぱい溌剌さ


2. I'm In Luv
1stシングル、R&B10位・POP64位を記録。ボビ夫を聴いてる錯覚くらい、どこまでも直球。サウンドとジョーのバランスがフィット、低域コーラスもなかなかの旨み


3. All Or Nothing
3rdシングル、R&B33位・POP100位を記録。幾分滑かな進行、ミディアムスローにヴォーカルを抑えめにクールに、ゆったり心地よく


4. It's Alright
スローの中でじっくり味わえつつ、ニュージャックスウィングの渋みが詰まりつつ、ジョーの高域も聴けたり、歌力もなかなか
5. If Loving You Is Wrong
揺らめくバラード、でもアルバムに一貫とした骨子があって、流れに巻かれて、陶酔できるような感触が嬉しく。節々のテクも素敵
6. What's On Your Mind
ミディアムR&B風に、それでも調子はニュージャックスウィング。静と動をうまくローリングする美的センス、メロディラインなんかも当時ならではの流れを感じる
7. Finally Back
アルバム後半、ねっとりしつつ、静を駆け抜けるように、コーラスとリードをコンビネーションにて通過していくような帳感
8. Get A Little Closer
出だしから痺れるようなエロさを感じつつ、さらっと二十歳のジョーは恥ずかしげにクールに交わすようにも感じるし、表現と年齢の間が眩く
9. I Can Do It Right
若干、当時ならではのチャカポコな音も入りキュン。夜の演出というか、敢えての掴みにくい全体に、当時の音楽の秀逸さというか、クリエイティヴを感じたり
10. Everything
タイトル曲、ポップ寄りのバラード。一環とした美しさあれ、スローの中に閉じ込もった感情、丁寧にリリックを刻んで、徐々に全体の大枠が開けてくるようで、独立的な立ち位置に感じる曲
11. Baby Don't Stop
一気にはっちゃけモードの出だし、でも全体ではクールモード継続で、いい感じでテンション保ってるなぁという印象
12. (Joe Thomas) Do Me
ラストは、前曲の印象を出だしから最後まで、うまく程よくはっちゃっけて、ジョーのクールなブランディングに成功しているなぁと

12曲・57分、当時はとにかくニュージャックスウィングごり押しという感じで、2ndからは聴けない、まるで企画盤のようにも感じました。結構秀逸に制作されているので、長年のジョーを知ってても違和感はなく。逆に突出した何かがあるわけではないのですが、安心して聴けるし、当時からヴォーカルの凄みは絶頂でした。

<過去レビュー>
2000年 My Name Is Joe
2001年 My Name Is Joe +
2001年 Coming Back Home (Remixes) BeBe Winans ft. Brian McKnight & Joe
2001年 Better Days
2007年 Ain't Nothin' Like Me
2008年 Joe Thomas, New Man
2009年 Make Sure You're Home For Christmas
2010年 Live From Japan
2011年 The Good The Bad The Sexy
2013年 DoubleBack Evolution Of R&B

Everything
Joe
Fontana Island
1993-08-17

Justin Timberlake / Man of The Woods (2018)

81vw6l3HMpL__SL1500_ジャスティン・ティンバーレイク、4年半振りとなるソロ4作目。主に、The Neptunes が担当し、これまでのポップさとは裏腹な意味深な仕上りに。特にジャケットなんかも地味に70年代ソウルみたいな作風。2016年にヒットしたシングルとは真逆に、今回はどんなアーティスト性を狙い定めて来たか、勿論、かなり超越してきている期待が高く、楽しみ三昧。

1. Filthy
1stシングル、POP9位・Dance37位上昇中。重ためにロックなスタートも、粛々と1stの頃のようなラップが主軸。あとはデジタルをこねくり回して、難解な全体。だんだん聴きやすくはなるけど、随所の結構重厚感は曲全体のインパクト


2. Midnight Summer Jam
流すと普通だったんだけど、構えて聴いたら、単のポップというより進化した細切れにリリックの入れ方とか声・メロディの組み方とか秀逸だし、この時点でかなりアップダウン多め、前作先行シングルのBPM速めってのが該当しそう
3. Sauce
ポップにも、なんかファンクを要素に遊んでるポップって感じもするし新ジャンルって印象も。ダンストラックという程ではないけど、キャッチーでもないんだけど、楽しく通り過ぎていく
4. Man Of The Woods
タイトル曲且つ4thシングル予定。低域で、ゆったりホンワカ。ただ、メロディ自体はファン!こういう敢えての作風多めなのかな、本作。森人、ゆえに息子のことを歌った曲なんですね、平和に軽やかに、なんか穏やかな感触、アルバム前半に敢えて持ってきている感じもなかなか余裕感


5. Higher Higher
ハイヤーの割に、ロウワーの位置で地道に歌われる興味深い、じりじり攻め上げるジャスティン流のコネクリマワシは、なかなかの味わい
6. Wave
なんともオールディーズ感あるポンポコポン、基本はピコピコ路線、ミディアムスローの中でリリック絡めまくり、余裕の中で要素濃縮
7. Supplies
2ndシングル、POP71位。じっとり、ねばっこいサウンドに、スロウ。でも、かなりリリックは詰め込みすぎで、こういうネバネバした展開多め、響きも豪快にドロドロ、涼しげ急落


8. Morning Light (ft. Alicia Keys)
注目のアリシア・キーズ参加曲、緩い、実に緩い曲調。アリシア映えが薄すぎる、実に残念。マッチはしたコラボなんだけど、最緩にて、印象には残りましたが
9. Say Something (ft. Chris Stapleton)
3rdシングル、POP9位記録、ギターにてクリス・スタプレトン参加、結構まっとうに歌って感じかな、ただ崩しは多めに掴みは難解。色々とブレンドが楽しめる、潔さと引きのバランスが見事


10. Hers (Interlude)
折り返し1分のインタールード、女性語り、アリシア?ま、ピアノと共に、なんか夢遊のようなトランス感
11. Flannel
アコースティックスタート、場面転換してきたなぁと。だいぶ、浸れる感触なんだけど、素通り感も増えたかも
12. Montana
でも、ここで地道にインパクト増すのはダンサブルに、でも先駆的でクールな仕上り。響きはかなり本作重視してそう
13. Breeze Off The Pond
歌よりも響きというか、個体で攻めるよりもアルバム全体の渦がなかなか、前曲とビートは似てて、ただ高域到底出さず、80年代のクールさみたいなのが台頭
14. Livin’ Off The Land
延長線上、徐々にメロディ音階も上がるけど一定キープが興味深い、激しくなく、絶妙バランスにて。でも、結構ノリ良い生音あったり
15. The Hard Stuff
しっとり、温和な印象もあるけど、テンポはジリジリしてて、無機質さも多いのは本作の特徴かな、どこか仕組まれたものを感じるからかな
16. Young Man
ラスト、盛大にフィナーレというよりは、地道に奏でつつ、お気楽ラップ調がメイン。なんかホンワカしつつも、どこか、覇気のない肩肘張らなすぎの落とし目

16曲・66分弱、現時点ではボートラ盤などもなく、アルバムリリース時までにシングルは色々用意してた感じで、ただポップさは薄いので、今のチャート上シングルヒットを持ってくるのは難しそうな印象を持ちました。それなりにヒットはしそうだけど、頂点目指すような感じよりも今の心境を緻密に纏めてきたなぁという、成長作という感じかな。

<過去レビュー>
2002年 Justified
2006年 My Love
2007年 FutureSex/LoveSounds (Deluxe Edition)
2010年 Essential Mixes
2013年 The 20/20 Experience
2013年 The 20/20 Experience 2of2
2016年 Can't Stop the Feeling!

MAN OF THE WOODS [CD]
JUSTIN TIMBERLAKE
RCA RECORDS
2018-02-02

マン・オブ・ザ・ウッズ
ジャスティン・ティンバーレイク
SMJ
2018-02-02

Jennifer Hudson / Jhud (2014)

51l7C6Ri1SL__SX425_先日の第60回グラミー賞、Bruno Mars の活躍が凄すぎましたが、それ以外にも名パフォーマンス多数。個人的には生放送も翻訳版もダビングして堪能しております。さて、その前夜恒例のClive Davis Grammy Pre-Party に出席したJennifer Hudson に対して「遂にアレサ・フランクリン役に抜擢された」と映画主演情報をいよいよ解禁、Dreamgirls から11年、更にアレサの自伝映画の話もかれこれ10年近く浮き沈みあったまま、なかなか主演が決まらずだったと思いますが、いよいよという感じです。そこで、まだ取り上げてなかったジェニファーの3rdをレビュー!

2年半振りの作品で、今のところ本作以降アルバムは出ていません。3作連続R&B2位を死守という感じですが、POPチャートにおいては連続2位という記録からはダウンとなったPOP10位。シングルヒットもぱっとしない中でしたが、安定的な作品として好評を得たようで。デビュー作に続いて自身の名を冠していることから自信作とも取れます。

1. Dangerous
凄くメロディアスでしんなり入ってくる、彼女の歯切れの良いヴォーカルがバシバシ実力を見せつける。完全ヒップホップソウルにも近いR&Bで、猛進サウンドにてインパクト寄与のオープニング
2. It's Your World (ft. R. Kelly)
3rdシングル、R&B31位・Dance3位を記録。ディスコソウル、生音にて運ぶクールな仕上りはケリさん貢献にて。だいぶ彼女の世界観を広げるクールな曲。高域も伝い方が十分過ぎるくらいに、格が素晴らしすぎる


3. He Ain't Going Nowhere (ft. Iggy Azalea)
Pharrell Williams 担当、更に同じ四つ打ち気味に、2曲連続この攻め方は、だいぶ不可思議に感じてきたかも。イギー・アゼリアを招くあたり、変化を起こしたかったのは納得。声の飛ばし方は相変わらず本作にてぶっ飛んでるなぁと
4. Walk It Out (ft. Timbaland)
2ndシングル、R&B46位を記録。ティンバランドを招き、低域でも存在感あふれる声は天性、ここでは裏で鳴らす臨場感とかセルフコーラスとか、地を響かすようにインパクト。卒ないんだけど改めてぶっ飛んでるので、格好良すぎてしびれるスロウ


5. I Can't Describe (ft. T.I.)
1stシングル、R&B29位を記録。ファレル担当で、先行がこんなポップだったとは、意表。ただ、声の組み方なんかは絶妙で、ラップも取り入れほのぼの度アップ


6. I Still Love You
また四つ打ち、この辺りは賛否なんだろうなぁ。個人的にドリームガールズのアルバムにも近い印象を持ってしまう。。ディスコ的というか、なんか音の登り方がクラシカル


7. Just That Type Of Girl
またも四つ打ち気味、当時の流行りを押さえすぎたと取るべきか、でも幾分テンションというか場の映えを抑えたクールな仕上げ。でもコーラスにしても存在感がバシバシあって、抑えきれないのが特徴
8. Bring Back The Music
久方振り、だいぶ、ひねられたスロウ。寡黙な空間に音を切り拓いていくようなスロウ。でも徐々に高ぶるものを感じさせてくれる。彼女の独断の勇敢さ、格が違う
9. Say It
曲調はMichael Jackson にも近いような探る感じ、"The Way You Make Me Feel" みたい。でも、どこまでも声の凹凸は凄くて、特に飛ばし具合は凄みで
10. Moan
ラストは7分近く、これまでと全く異なるピアノ1本の強烈なバラード、獅子の如く 心の深さを表現するに必要なs最大限の尺を使い、人間のあらゆる感情を閉じ込めては開くような・・・なんとも、切なく

10曲・44分弱、国内盤のみPharrell Williams pro. "Never Give It Up" 追加収録で、47分半。今までの作品とは一線を画す新たなジェニファーの提唱となるべく新鋭。ただ、ノリだったり、緩急をもったとしても、彼女のインパクトはデカすぎて、それをコントロールするのは難題なんだろうなぁと改めて。まだアレサなんかの方がその辺り抑えてたんだなぁと気付かされるというか、と再度締めですが、彼女のスタンス、今後どうするのか、選択の岐路のような気がします。

<過去レビュー>
2007年 Dreamgirls (Movie) V.A.
2008年
2011年 I Remember Me

JHUD
JENNIFER HUDSON
RCA
2015-12-19

ジェイ・ハド
ジェニファー・ハドソン
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2014-10-08

Jhud
Jennifer Hudson
Sbme Special Mkts.
2014-09-23

Judith Hill @ Billboard Live Tokyo (2017)

securedownloadrrrジュディス・ヒル、どちらかと言うと、GW今年は特に何もないし、で、自分史上初のJALカード割引適用(公演によって対象になっていて同カードで払えば全員分1000円引き、スパークリングワインは1名だけ1杯付/その一方でビルボード会員のポイント付与無し、好きな1ドリンクは無し)にて観れるという事で、行ってまいりました。

ジュディス・ヒル、フェイス・ヒルでもジョーダン・ヒルでもありません。マイケル・ジャクソンの遺作映画 "This Is It" でも、コーラスに抜擢&"I Can't Stop Lovin' You" のデュエット相手に選ばれた才女!あの時、みんな惚れ惚れしたんじゃないかな。その後、なかなか人気に火は付かなかったものの、2013年 "20 Feet from Stardom (バックコーラスの歌姫たち)" に出てて、やっぱ後ろに下がっちゃったのかなぁと、感慨深く思ってました。

でも、2015年、今度はマイケルに続いて、プリンスに愛され、彼のプロデュースでBack in Time をリリース(今回のライヴ後思うのですが、これは聴きたい!)。さらには殿下のアルバムHITnRUN Phase One の1曲目"Million $ Show" で共演してたりと、また大物が亡くなって、さぞやジュディス…と思ってしまうタイミングでの来日。でも、2日前の大阪公演が盛況だったらしく、今回7500円で観れるならと、結構ワクワクは直前に高まり、前日の電話予約。

securedownloadss昨日5月4日1stステージに行ったんですが、前日予約で自由席の整理番号は40番台。でも、一番前の席に行けました。っていうくらい、あんまぐいぐいファンとして観に来てる人は少なかったんでしょうか、それとも日本人特有の恥ずかしさでしょうか。今まで10回以上は来てますが、15時30分開場なんて、一番早かったんじゃないかな。

自分が入ったときは、全くもってカジュアルエリアなんかも埋まってなくて、あれーーー、って思っちゃいましたが、15分押しくらいで始まった開演の16時45分くらいには、ほぼ満員に(それまで、BGMはずっとJohn Legend ってのは何か意味はあったのだろうか)。でも、客層は若いというよりも、穏やかな感じだったかな。自分は入口のほうで、暗転した際に振り返ると、ジュディスがちらっと見えたんだけど、なんか目を伏せてしまった(笑)。というくらいに、ちょっとステージの面々とは心の距離があるというか、盛り上がりたいというよりは鑑賞したい、という気持ちだったかな、自分も。

なんともキーボードで母Michiko Hill も参加(純粋に日本人のよう、で父がアフリカ系)。ベース、ギター、ドラム、そして2名のコーラスが激しかった。日本人ダンサーも2名参戦(90%両端に突っ立ってる役)。肝心のジュディスは、スタイル抜群で、髪のインパクトは凄い。オープニング、ピアノの上に座って、もう完全に役にのめり込むように演じ、完全に出来上がったパフォーマンスは圧巻です。何より、彼女は声が凄い、バンバン出る。一見Alicia Keys みたいな感じなんだけど、Fantasia みたいに荒げたり、Beyonce みたいに繊細だったり、Rachelle Ferrell のように巧妙なテクニックも万全だったり、そしてTina Turner のように大振りだったり、いやー、とにかく大は小を兼ねる、パンチが凄まじい。あれは絶対にホール以上で見せるステージで、ビルボードのキャパで観れたことが贅沢すぎる。

アルバムを聴かないと何とも言えないんですが、曲間は微妙で乗りにくかったのはあるかな。ただただ圧倒されつつ、拍手のタイミングを忘れるというか、ステージングにただただ驚かされてしまい、そのまま観てたいというのが正直なところでした。ギターを弾きながら、ピアノを弾きながら、ピアノ上の小さな鍵盤を弾いたり、ピアノ椅子に足を引っかけて歌ったり、髪を振り回しながら、体をスウィングどころかいつまでも回転しながらだったり、もう全身全霊で歌っていました。頭(服?)に付いてた飾りも落ちちゃったり、もう自由に歌への感謝というか、彼女のソロシンガーとして賭ける思いが相当でした。さらには、ステージを居り一般席(自由席)を駆け回るだけでなく、隅々にまで歌と表情を届け、さらにはカジュアルエリアにまで登って、歌を届ける。でも、今回のお客さんは決してスタンディングで盛り上がりたいような感じでは無いので、ぐいぐい来られても、ニコリ、程度です(笑)。

付け加え、コーラスのパワフルさは相当。Myra Washington 彼女は本当にパワフル、動きもだけど、一番ジュディスを刺激的にさせてた印象。Jherimi Leigh Henry は可愛らしい感じかな。3者でダンスも相当見せてたし、終盤突っ立ってた日本男子2人も開化してダンス、その後はまたおとなしくなるのですが。不思議な構成も多いんだよね、だけど、それもふくめて案外媚薬になりそうかも。さらに、中間"They Don't Care 'bout Us" "A Change Is Gonna Come" を歌ってくれたり、彼女のサービス精神も素晴らしく。

2ndステージの会場は18時半だっちゅーのに、ライヴは突如終わる感じで(彼女の潔さ、MCで繋ぐ感じじゃなく、時間はすべてステージングに捧げる感じ)、18時15分くらいに終了。とにかく圧巻でした。行くの悩んでる人は行った方がいいです。R&B、ソウル、ロック、あらゆるものがブレンドされつつ、とにかく出まくる声、表現も素晴らしく、もう聴いてる方も気が確かじゃなかったです。いやー、満足過ぎる。このシンガー、ぶっ飛びすぎですよ、まじで!!

<過去レビュー>
2009年 This Is It (Trailer) Michael Jackson
2009年 This Is It Michael Jackson
2010年 This Is It (Blu-Ray)
2013年 【映画】バックコーラスの歌姫たち

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