SOUL FOOD, SOUL LIFE

【ほぼ毎日“R&B/SOUL”のCD全曲レビュー】Aretha Franklin の来日祈願と、YO-SUKE の日常備忘録も

* INDEX - M

渡辺美里 / ribbon power neo @ Akasaka Britz (2018)

aa行ってきました、ribbon 再発から3日後のマイナビ赤坂ブリッツ。キャパが小さな所なので、チケットは争奪戦状態。シート席仕様だったからか、全部で600枚とか?だけど、一般発売で追加公演の方を、最後列でしたがチケットゲット出来てニンマリ。ライヴタイトルは、当時22歳にして3回目の西武球場含む、スタジアムツアーribbon power にネオしちゃってる感じ。なので、1曲目はマイレボとかだったら、これまた面白そうと思ったりもしましたが、追加公演が発表され、15:30-、18:30-開演の2公演の事実を知ると、やっても2時間弱ってのを想起できました(苦笑)。

土屋礼央(RAG FAIR)が進行するというライヴ、まるでトーク&ライヴ?というよりは、アメリカでよくあるようなラジオでのライヴセッションみたいな感じかな。こういったライヴハウスだとドリンクのオペレーションとか含め大変だと思うけど、開演の頃にはお客さんも揃ってバッチグー。さて入場時にブックレットも付いてきたのですが、やっぱりこの頃の美里はアイドル、凄い可愛い。だけど、眼力から放つ主張や思いも凄い、今の時代では感じにくい何かが秘めてるアーティスト。

ライヴは、当日まで知らされてなかったと思うけど、2年前の名盤ライヴ同様の曲順通り。いきなりMCがバラス展開(笑)。個人的には、なかなか聴けない曲を当時のアレンジでどうぶつけてくるか、あとは有名なヒット曲がアルバム通りの流れでどう聴こえるのか注目でした。実際ライヴが始まって、映像は再発盤にも付いてたDVD内容、UCC 缶コーヒーのCM集が流れる遊びココロ。1-2曲目のメガヒットは、最後列ってのもあって、なんか観劇に浸ってました。ただ、ゆったり"さくらの花の咲くころに"を聴けて満足。そして、4曲目の"BELIEVE" を座って聴ける贅沢さ(これ、普段ならスタンディングだろうから)。

"シャララ"はスタンディング、なんか青春を思い出す。自分が一番聴きたかった"19歳の秘かな欲望"、これ彼女自身も30代以降歌ってなかったんじゃないかな。ribbon 収録ヴァージョンに近い感じで歌ってくれたし、アレンジも。ラストのアドリブのジャニスみたいなのは、声が出てなかったけど、それも含めて進化。

この後、夏の曲2曲、青春だよなぁ、"ぼくでなくっちゃ"とか初めて聴いたかも。それも、初めて買ったレコードのB面で、三拍子だったし、独特なんだよね。あとは"Tokyo Calling" も悶絶、当時の音まんまに再現してくれつつ、歌詞の深さにやられた。当時の仮タイトルが"Far East" っていうこととか、再発見も。"悲しいね" も素晴らしい世界観として浸透。個人的には、ライヴ本編ラストの"10 years" がいつもと違う響き方がした気が。

アンコールは"君の弱さ” この終わり方も不思議と面白く。トークも長めに2時間たっぷりのライヴ楽しめました。いろいろ裏側知れたし、何より声が改めて出てた!今月からはツアーもあるみたいだし、ライヴで生きる人ってのを改めて印象づけられました、にしても これを1日2公演とは凄い。

渡辺美里 / ribbon (30th Anniversary Edition) (2018)

51uWZTqTWkL__SS500渡辺美里がアルバムアーティストとして、1985年デビュー盤eyes は名盤ライヴを30年後にリリースされる程愛されて来て、1986年Lovin' you 10代にして初となる2枚組アルバムという偉業を果たし、1987年20歳になってからの作品は前曲作詞を担当。よりエッジの尖ったカッコイイ作品が続々と、シングル1枚しか入ってないのにTVもロクに出てないのに年間チャートTOP10に食い込んでくるし。

そして、前2枚が7月リリースでしたが、本作は1988年5月発売。しかしながら、アルバムへのシングル収録を漏れていた4曲目が1年半後に収録されるなど、当初は既にデビュー3年にしてベスト盤企画として作られていた模様。その一方で、どちらかと言うとロック・ポップシンガーとして名声を手に入れていた彼女が掲げたキャッチコピーが戦後最大のポップアルバム。当時、20歳くらいの歌手だったらTVに出るの当然だったけど、当時なかなかテレビに出ない歌手で、それが特に萌えでした。案外ませてる子は既に美里を聴いてたし、自分は歌のトップ10とかで4週連続とかで本作が1位になってたけど、一向にテレビに出ない調子の美里にキュンキュン。アイドルっぽいけどパワーはあるけど、露出は少ない手法にキュンキュン。当時、氷室だったり長渕だったり、TVに出ないシンガー好きの小3でした。

さてさて、本作はとにかく売れて100万枚を突破。シングルも実に4曲収録、当時にしてはモンスターアルバムだったわけです。個人的にはお金の問題で買えなかった(って人も多い時代)。でも、親にねだって、7インチ「恋したっていいじゃない」「センチメンタルカンガルー」を買ってもらいました、プラス杉山清貴「僕の腕の中で」も。小3にしてはマセてたと思いますが思い出です。聴きたくても面倒臭くて、なかなかレコード聴けなかったけど、たまに聴ける喜び。我が家はその2年後ですからね、CDプレーヤーがやってきたのは。本作にも前述の2枚のレコードの3曲は入ってますが、企画上"eyes (live version)"は未収録、ワカル気がする。

今回の仕様は、通常版の紙ジャケ版と、CMやPVや当時のライヴ映像を収録した20分だけのDVD付属盤(DVDは正直懐かしくもYouTube で見れちゃう時代なので、毎度オマケ感に腑抜け)、それよりも100Pに亘るアザーカットの写真集、やっぱこの頃の美里はアイドル顔負け!豪華でした。自分は昔を懐かしむミドルエッジのオマケがつく方を買いましたが、ペラペラの薄冊子で、これ正直不要でした。ただのDVD・ブックレットのほうが割引きいたので、ちょっと損をした感じ。さて、今回はその30周年のタイミングでの記念碑的作品をレビューします。

1. センチメンタルカンガルー
言わずもがなアルバムをキャッチーに幕開けるポップ!佐橋佳幸作曲、UCCのCM第3弾でも流され、曲とCMに絶妙にマッチ!アルバムリリース2ヶ月後にリカットシングル(3rd扱い)としてもリリースされ、オリコン9位を記録


2. 恋したっていいじゃない
2ndシングル、オリコン2位を記録。伊秩弘将作曲、コーラス岡村靖幸。初のCM出演曲として、この曲は2ヴァージョン有。とにかく早口ロックポップって感じかな、バブリーに感じつつも、詩のハメ方がなんとも面白い、キャッチー、どこまでも勢いすごい


3. さくらの花の咲くころに
木根尚登作曲、しっとりと聴かせる曲。これも春のサクラソングとしては当時相当な名曲でした。今や桜ソングなんて山程あるけど、当時こういう目の付け所は少なかったし、歌詞の因数分解って所とか、人に言葉や環境で訴求できる若手だったなぁと


4. Believe (Remix Version)
1986年11月リリースのドラマ主題歌、シングルでは渡辺美里作詞と小室哲哉作曲ってコンビは初。これも当時TVでは一切歌ってなかったけどオリコン2位。独特の転調や歌詞がすばらしく、神がかってたなぁと


5. シャララ
青春を謳歌し、社会に出て感じることを歌ってくれるような曲。岡村靖幸作曲。美里って、洋楽の世界感にも似てる歌詞だったりタイトルをよく持ってくるなぁと。凛とした歌、表情がたまらない


6. 19才の秘かな欲望 (The Lover Soul Version)
2年前Lovin' you で歌われた曲だけど、彼女のバックバンドを、The Beatles のアルバム名にかけてラヴァーソウルと命名し、彼らと進行形のライヴスタイルのように歌ってはということで再録されたもの。よって、作詞は戸沢暢美、作曲は岡村靖幸(彼もセルフヴカヴァーしてますね)。個人的にはゴスペルとロックが融合したような、Janis Joplin の魂が乗り移ったような仕上がりに、とにかくアッパーにアガリマス
7. 彼女の彼
ここから2曲は夏の可愛らしさを表現、暑い日差しを感じつつも、乙女心がキュンキュン、そして清らかな部分もまとった佐橋佳幸作曲、いろいろな面を持ってるなぁと
8. ぼくでなくっちゃ
3rdシングルB面、独特のアレンジが凄い清水信之手腕、作曲は作詞と合わせて渡辺美里。当時のライヴのオープニング直前やCMにこのインストが用いられたり、面白い起用ができてる曲
9. Tokyo Calling
Crush "London Calling" をパロった曲、いまじゃ考えられない環境破壊などについて20才の女の子が力強い歌声と勇ましい歌詞で訴求する何とも考えさせられるダイナミックなミディアム曲、伊秩弘将作曲
10. 悲しいね (Remix Version)
実質1st先行シングルってなるのかな、4曲目同様リミックス扱いで収録だけど、アレンジ自体は変わってなく、トラックダウンの差?夏の曲が多かった中に、小さな冬の歌。悲しいを連呼しつつも、心が座ってて、カッコイイ。転調もさすがすぎる、小室哲哉作曲・編曲は本曲が美里とは初。アルバムからはこの曲しかPVが存在しないのはどうかと思うけど、今となっては惜しい


11. 10 years
リカットシングル2曲目(4thシングル)、B面。UCCのCMにも流れましたがA面よりもダントツに印象的に。ラストは大江千里作曲、20歳の女の子が作ったには、ほんと凄い世界観の曲。千里さんの曲も哀愁感あって素晴らしく、歌詞を引き出すのに成功してるんだろうけど、景色だったり成長だったり時の流れだったり、これをラストに持ってくる当時の器のデカさ、仕組まれたようで自然にやりくりしちゃってるような堂々たる、これは感動なんです


<Bonus>
12. Half Moon
1986年"BELIEVE" C/W、何とも岡村ちゃん作曲だったけど、今回アルバムには初お目見え。すごく、じわじわと熱い想いや嘆きを表すような、当時19歳同士とかで作るにはクオリティがすごすぎる、今回リマスターで音の
蘇りがすごすぎる
13. New Boyfriend
"悲しいね” C/W 佐橋さん作曲、ちょっとおどけたポップで、これはライヴで遊ぶのはわかっても、あえてアルバム未収録だったのは良かったなぁと再認識
14. 君の弱さ
ラストは世界ふしぎ発見のED曲として、4thシングルカットA面としてリリースもアルバム収録には至らず。声や音のバランス、ホーンセクションなんかはPower of Tower らしいし、たまらん異国感ある曲


11曲・48分超、ボートラ3曲追加で61分ほど。改めてリマスターで音はだいぶよくなって感動。あと、流れで聴いて、ステ曲どころか、神曲だらけ。パワーも詩も度肝抜かれるんだけど、あれこれ実験されまくってうまく1パッケージに収まっているところが驚異。1987年Breath の30周年盤は飛ばされたけど、これは35周年盤とかで出るかもね、その時にはロック元年としてのビートチャイルドやAlive! の映像をつけてほしい。あとは世界のアーティストがこぞって参加した1989年Flower bedはどうなるやら、これも超名盤なので30周年盤は期待したいし、今回思ったんだけど、1990年tokyo は正に東京オリンピックの時の夏リリースで30年なんだよね、、絶好のタイミング。昨日行われた瞬殺完売の再現ライヴ的なribbon power neo も行きましたので、そちらも近々レビューできたらと思ってます。

特設サイト
『ribbon』に見る、音楽シーンを変えた女性シンガー、渡辺美里の巨大な才能
<過去レビュー>
1985年 eyes (30th Anniversary Edition)
1986年 Lovin' you (30th Anniversary Edition)
1989年 Flower bed
1992年 HELLO LOVERS
1994年 Baby Faith
2005年 M・Renaissance *Summer With You
2011年 Serendipity
2012年 美里祭り2012 WONDER 7 @日本武道館
2013年 Live Love Life at Hibiya Yaon
2014年 ここから
2015年 Ordinary Life
2016年 Lovin' you (30th Anniversary Edition) (Bonus DVD)
番外編 渡辺美里への岡村靖幸提供・参加、計23曲
番外編 渡辺美里への小室哲哉提供・参加、計20曲
番外編 渡辺美里への大江千里提供・参加、計18曲

Ribbon
渡辺美里 ワタナベミサト
(unknown)
1970-01-31

ribbon
渡辺美里
エピックレコードジャパン
1991-07-01

ribbon [12 inch Analog]
渡辺美里
エピックレコードジャパン
1988-05-28




Maxwell / Bad Habits (The Unadulterated Remix Box) (2009)

416sKzK65LL__AA256_マクスウェル、BLACKsummers'night からの"Pretty Wings" に続く、US AC R&B 連続制覇となるシングルカット。当時とかだと、もうアナログなのか、CD-Rなのかも微妙なくらいのシングルリミックスカットなんだけど、今のダウンロード、ストリーミングになって、今改めてリミックスEPとかが整理され出してて、本シングルなんかも<アンアダルターレイテッド・リミックス・ボックス(偽りなきリミックス集)>なんてクールなサブタイトルで作品化、ストリームオンリー。いやー、今になって再度注目し直せる幸せ。

1. Bad Habits (Harlan Pepper & AG lll Club Remix)
結構早めのBPMでバシバシ通快に8分超、単調に、無機質に四つ打ち。でも最低でも最高でもなく、なんかマクスウェルだから箔がつくというか
2. Bad Habits (Karmatronic Club Remix)
個人的には、Luther Vandross "Take You Out" を手がけてた彼らの手腕は興味が高かった!シリアスに6分、なんかマクスウェルがPrince に聴こえるように、なんか大分雲間に隠れつつも、シンセの豪快さでアンダーグランドさ全開
3. Bad Habits (Mark Alston Club Remix)
声の変幻自在は変態炙り、ただ高速気味も音はだいぶしっぽり真っ直ぐ、中毒性高いけどシンプルに疾走


3曲・22分、他にもアンオフィシャル含めて、結構色々リミックスパターンあったのが興味深くも、最強の3曲を揃えてきてます。更に、彼のシングルはこぞって、今になってあれこれEP化されてるので、また色々と探訪することになりそう。何より上質に、リミックスなんだけど、それぞれ大切にできちゃう感じで聞けるのは有り難い限り。

<過去レビュー>
1998年 Embrya
1999年 Fortunate
1999年 Fortunate (Single)
2001年 Now
2001年 Lifetime
2001年 Get To Know Ya
2009年 BLACKsummers'night
2016年 BlackSUMMERS'night

https://music.amazon.co.jp/albums/B076VSJ4S6

MaryJ. Blige / Strength Of A Woman (2017)

A1v68WsipqL__SL1500_メアリー・J・ブライジ、The London Sessions から2年半振りとなる13作目、R&B2位・POP3位を記録。個人的には前作は企画色が強いと思ってたし、その前はクリスマス作。よって2011年My Life II... The Journey Continues (Act 1) 以来の純粋なオリジナルと受けとってました。前作まではR&B1位2作連続と女王ならではでしたが、POP3位内は2009年Stronger with Each Tear 以来の記録。本作からシングルヒットは無かったものの、アダコンチャートでヒットを維持して、今回の評価に繋がったのかなぁと。偶然なのか、前回の来日時は、本作のプロモーションも兼ねていたような流れだったことを結構直前に知ることに、本作リリースのニュースも結構直前だったし。シングルよりも、タイトル曲に相当惹き込まれ、ようやくアルバム全曲レビューに今ようやく漕ぎ着きました。

1. Love Yourself (ft. Kanye West)
3rdシングル、出だしから、ドキドキするような暗闇からの光を目指すような展開、実に女王。カニエとの共演もバランス良いし。リリックビデオ、かなり観ました。PV用意されたA$AP Rocky とのリミックスヴァージョンも格好良すぎる


2. Thick Of It
1stシングル、R&B47位を記録。US Adult R&B Songs では1位をロングランで、立ち位置に変化?Jazmine Sullivan コーラス参加、確かに、今までの突っ張りよりも、しなやかさ、それでも狂おしいような歌唱が詰ってて、ハマれるミディアムR&B


3. Set Me Free
ゆったりジャズっぽいサウンド、自由自在に繰り広げられる音の中を、凄いメッコリ歌われるような違和感が面白い


4. It's Me
2000年代前半のメアリー曲って感じ、不穏にチャカポコしているサウンドに、真っ直ぐ蓮々と歌われるような
5. Glow Up (ft. Quavo, DJ Khaled & Missy Elliott)
ベテラン勢集って、まるでリアーナ曲を皆で大人風にアレンジしているような、まとわりつくラテン系、でも基軸はラップ、このめっこり元祖系がタマラン
6. U + Me (Love Lesson)
2ndシングル(US Adult R&B Songs では1位)。メアリーにありがちな、後発のシングルって印象。なんか煮え切られないというか、どこか地味なんだけどメアリー品質


7. Indestructible
中盤の落ち着いた展開、音のシッポリさを更にカヴァーするような、スムージーな歌唱。コーラス含め秋めいた涼しさ
8. Thank You
後半、徐々に場を新たに盛りあげていく引き立て役。Raphael Saadiq なんかもサポートし、実に広々とした世界観を演じる、噛みごたえ聴き応え深い
9. Survivor
もう属人的に、静まる音の中で勇ましく突き進む女戦士。雑踏も静寂も彼女がいれば、もう切り込み隊長、どこまでも調子は一緒だけど
10. Find The Love
絶妙なところで盛り上がりを止める、程よく際立たせる。でもサビは結構ポップ、やや"Just Fine" ぽさがあるかな、吹っ切れた感
11. Smile (ft. Prince Charlez)
ピアノ、彼女のスピリチュアル、エモーションが詰まった即興曲という印象。感情のままに、メロディも詞も、そして弦も動くような、もう完全無欠。共演の男性デュエットも、乗り移ったように素晴らしい抑揚、揺れ具合
12. Telling The Truth (ft. Kaytranada)
ちょっぴり変わった響きを追求したような曲、メアリーの聴いたことのないようなヴォーカルの域を2種、サウンドの流れ方も異質
13. Strength Of A Woman
タイトル曲、気合は十分に。前半の助走を経て、クラシカルに音の重厚感。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、トランペット、R&Bには引き合えないような音の渦を惜しみなく、でもメアリーの歌がきちんと主役
14. Hello Father
ラストは緩やかにスウィングタッチ、なんか、こんな感じで案外穏やかに終わるのも意外。でも、らしさが充満してるかな、きちんと覇気を止まず

14曲・57分、フィジカル盤を廃止する恐れも出ているTtarget では"The Naked Truth" "Love in the Middle" をボートラ収録。自分としては2009年作以来の当り!彼女自身は色々試したいんだろうけど、R&B王道を追求してると、やっぱ彼女に箔がつくような。全体を通して、緩急あれ、彼女らしさがとにかく楽しい作品。

<過去レビュー>
1992年 Real Love
1992年 Real Love (Remixes)
1992年 Reminisce
1992年 What's The 411?
1993年 What's The 411 Remix
1994年 My Life
1995年 (You Make Me Feel Like A) Natural Woman
1995年 I'll Be There For You / You're All I Need To Get By with Method Man
1997年 Love Is All We Need (Remixes)
1997年 Seven Days / Round & Round
1997年 Everything (Remixes)
1997年 Missing You (Remixes)
1999年 As with George Michael
1999年 Mary
2000年 Give Me You
2001年 No More Drama
2001年 No More Drama (Remixes)
2002年 No More Drama (Special Tour Edition)
2002年 Dance For Me
2002年 Love & Life
2002年 A 21st Century Artist (3CD)
2005年 My Collection of Love Songs - Live
2005年 The Breakthrough
2006年 Reflections: A Retrospective
2006年 Mary J. Blige & Friends
2007年 Growing Pains
2008年 One And Only Queen
2008年 Soul Is Flower
2009年 Stronger With Each Tear
2010年 Stronger With Each Tear (Int'l ver.)
2011年 Music Saved My Life Tour (@ Tokyo JCB Hall)
2011年 My Life II...the Journey Continues (Act 1)
2012年 ニューオーリンズ4日目 -ESSENCE MUSIC FESTIVAL 2012, 2nd Day-
2013年 A Mary Christmas
2014年 Think Like A Man Too (OST)
2014年 The London Session
※企画物 Streetwize Does Mary J. Blige Streetwize Allstars
2017年 Live at Sinkiba Studio Coast

Strength of a Woman
Mary J Blige
Capitol
2017-04-28

ストレングス・オブ・ア・ウーマン
メアリー・J.ブライジ
ユニバーサル ミュージック
2017-04-28

Strength Of A Woman (+ 2 Bonus Tracks)
Mary J. Blige
Capitol
2017-04-28

Mariah Carey / Music Box (1993)

41HEgnYkJlLピョンチャンオリンピック、TBSのテーマソングがMariah Carey "Hero"、意外な感じと、何度もループしてかかりまくってて、頭の中はヘーロー、ヘーロー。その流れで、まだ取り上げてなかったオリジナルアルバムを。

MTV Unplugged ライヴ作を挟みつつも、前作から2年振り、前作はデビュー作と比べるとちょい落ちた印象はありましたが、本作は彼女の決定盤と位置づけるにふさわしい初のPOP・R&Bチャート制覇。名曲も多く収録され、今やベストなどで聴ける曲なんかも多いのですが、改めてオリジナルの流れでの魅力をプレイバックしたいと思います。実に25年前の名盤!

1. Dreamlover
1stシングル、POP1位(8週)・R&B2位・Dance1位を記録。The Emotions "Blind Alley" サンプリング。今までのシングル等と比べたら、アイドルポップ路線にも感じるんだけど歌の度量はケタ違い。出だしのファルセット、コーラスの圧、彼女の堂々たる歌いっぷり、きれいな音で余裕たっぷり


2. Hero
2ndシングル、POP1位(8週)・R&B5位を記録。クリスマス曲を除けば、世界で愛される彼女史上 最高峰の曲なんじゃないかな。メッセージ性がとにかく素晴らしく、2001年911追悼時にもメドレー新録形式にてシングルカットされたし(音階下げちゃったけど)、2009年バラードコンピBallads には新録ヴァージョンを収録したり。とにかく鼓舞する素晴らしさが詰まってます


3. Anytime You Need A Friend
4thシングル、R&B22位・POP12位・Dance1位を記録。メロディ展開、ヴォーカルの低域〜高域まで見事披露する壮大なバラード。とにかく音域が凄み。シングルでは多数リミックスも制作され、おそらく今回初めてリミックスビデオまで制作され、単に清廉な彼女ではなく、クールに描かれるC&Cの手腕も見事


4. Music Box
タイトル曲、個人的に覚えてるのが本人出演のSony の何かのCMだったはず。オルゴールでスタート、メロディの美しさ、それをなぞるような歌唱に酔いしれます


5. Now That I Know
最初こそライトも、結構な打ち込み系トラック。彼女の激しさを伝う"Make It Happen" のような豪快さ。当時の音まんまなので今聴くと若干浮いて感じるけど、こういうタイプも果敢に挑戦。アルバムに勢いを緩急を与える重要な役割
6. Never Forget You
3rdシングル、R&B7位・POP3位を記録。まったりバラード、エディットやエクステンドがあるくらいで、あんまりプロモされなかったシングル、次曲に全てを持って行かれた感がありますが、初期の甘酸っぱさが詰まってます


7. Without You
UK1位を記録!3rd両A面シングルとして第ヒット。この頃からロックバンドの カヴァーが定番化してきますが、Badfinger オリジナル。特に日本やUKで人気になり、ロングランヒット。今でもこの曲を1番に挙げる人も多いのでは?出だしのピアノに歓喜、3曲目なんかよりも分かりやすい、染みやすいメロディと、マライアの歌唱こそで伝わるメッセージが流石。これまた低域から高域まで遺憾なくヴォーカル力が素晴らしく


8. Just To Hold You Once Again
しっとり歌われるバラード、コーラスの迫力が凄くて、それに感化されたようなパワーに感動!アルバムでは結構ひっそりした位置づけだけど、魅力に気付かされました
9. I've Been Thinking About You
Melvin Bliss "Synthetic Substitution", Slave "Just a Touch of Love" サンプリング、当時のニュージャックスウィングな、攻めた展開。音は古いけど、結構サラッと歌いこなしちゃってるし、後のマライアが得意とするR&Bの骨子みたいのを感じます
10. All I've Ever Wanted
じんわり丁寧に、アルバムを健やかに、気持ちよく聴き終える浄化作用みたいに感じます。ファルセットを上手く多様しながら色味が素敵だなぁた。後半の高音パンチも最高に聴きどころ


<Bonus>
11. Everything Fades Away
国内盤ボートラ、シングル"Hero" 収録曲。結構シリアスに、リリックは丁寧に刻み、暗い感じだからかな、アルバム収録見送られたのは。かなり世界観のハマりに素晴らしい追求。後半男性コーラスを多めに多様するのは意外性

10曲・42分、ボートラ追加で47分半。他にも"Heroe" なるスパニッシュヴァージョンをボートラ収録した盤もあるようです("My All" だけじゃなかったんだね、スパニッシュ)。改めて凄い曲が並びまくり驚異。あっという間に聴き終えそうですが、もうツワモノすぎて、こういうヴォーカルやメロディが突出した作品、今は少なすぎるので、音楽の基礎に戻りたいときには、特に響くんじゃないかな。まだまだその後も進化するマライアだけど、これは超ド級として置いておいて間違いありません。

<過去レビュー>
1990年 Mariah Carey
1991年 Emotions
1992年 Make It Happen (Remixes)
1992年 MTV Unplugged EP: Vision of Live
1994年 Endless Love with Luther vandross
1994年 Merry Christmas
1994年 Joy To The World (Remixes)
1995年 Daydream
1997年 Butterfly
1999年 I Still Believe
2000年 All I Want For Christmas Is You 2000
2001年 Loverboy (Remixes)
2001年 Glitter (OST)
2005年 We Belong Together (Remixes)
2006年 Say Somethin'
2008年 Remixes : Chapter 2
2008年 E=MC2
2009年 Memoirs of an Imperfect Angel
2009年 All I Want For Christmas Is You (Remixes)
2010年 Angels Advocate (Jump Smokers Remixes)
2010年 Merry Christmas II You
2010年 Oh Santa! (Remixes)
2010年 Auld Lang Syne (The New Year's Anthem) (Remixes)
2011年 When Christmas Comes with John Legend
2012年 Triumphant (Get 'Em) ft. Rick Ross & Meek Mill
2014年 Me. I Am Mariah... The Elusive Chanteuse
2014年 The Elusive Chanteuse Show @ 幕張メッセ
2015年 #1 to Infinity
2017年 Mariah Carey's All I Want For Christmas Is You V.A.

Music Box
Mariah Carey
Sbme Special Mkts.
1993-08-31

ミュージック・ボックス
マライア・キャリー
ソニー・ミュージックレコーズ
1993-09-11

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