SOUL FOOD, SOUL LIFE

【ほぼ毎日“R&B/SOUL”のCD全曲レビュー】Aretha Franklin の来日祈願と、YO-SUKE の日常備忘録も

* INDEX - O,P

R.I.P Otis Rush / Right Place, Wrong Time (1976)

515woKvPyUL__SX425_2018年9月29日、ブルースシンガー・ミュージシャンのオーティス・ラッシュが逝去されました、84歳でした。個人的にはオーティスとなるとレディングだったりするのですが、彼のことは知ってて、ブルースで偉大だなぁと、でも古い作品ばっかたったからご存命かどうかもチェックしてなかったけど、近年まで結構コンピなどは出てたようで。彼自身は実に1956年から地道にシングル盤をリリースしてきていたようで、キャリアは実に62年。1969年には初アルバムもリリース、今回取り上げるのは自分が唯一購入していた1976年のアルバム。きっと有名なんだろうねリイシューも多くされてたようだから。知識は全く無いながらの、にわかですが、追悼の意を込めて拝聴いたします。

1. Tore Up
ハスキーに、余裕な浮いた感じの歌唱がクラプトンぽく。演奏自体はブルースであり、ジャズクラブの軽やかなシーンを想起


2. Right Place, Wrong Time
タイトル曲はめっこり地道なブルース、熱はあるんだけど、マイペースな緩さが心地よいかな。大音量で聴くとより映えそう


3. Easy Go
凄く稚拙な表現になるけど、ブルース・ブラザーズのウキウキフュージョンのシーンに近いかなと。ギター前面に、でも楽しそうに裏手に回る演奏人もナイスアシストで
4. Three Times A Fool
演奏部多めだけど、挟むヴォーカルはなかなか的確で、ギターとの疑似デュエットみたいな感じに掛け合うのが心地よいポイントかな
5. Rainy Night In Georgia
ギターを変えて、雨の夜のジョージアを表現。低域で零すような歌唱も哀愁、なんか切なさが降ってくるような。ホーンがネガティブを消してくれるような相乗
6. Natural Ball
B面、曲調は変わってブギーにサイケに、時代もどこにあるか、自分的には40-50年代のツイスト気分。ヴォーカルはロックを表現、だいぶブギブギと高揚
7. I Wonder Why
よくある出だし、もしや超有名?演奏で押し倒すけど、泣きのギターだったり、オルガンのソウル感だったり、全体で迫りゆくもの全てが情熱溢れてる


8. Your Turn To Cry
鉄板なんだろうな、絞りつつうねるよなヴォーカル、ギターもピアノも各自個性が出てるし、なんか統一感ないようで、最後はギターが締めてくれる爽快
9. Lonely Man
アルバム中最も短い3分弱、ノリ良く、そして荒ぶるヴォーカルは魅力。だいぶ調子変えずに豪快に、でもフェードアウトで強制終了なのが敢えて?
10. Take A Look Behind
ラストは6分に迫ろうかと最長の分数でバラードかましてきました。なんか歌部もあれ、結構演奏に任せていくような全体、高域を叩きのめす感じで、ソウルがパンパンにはみ出し

10曲・41分ほど、あんまり聴いてなかったジャンルではあるけどソウルとも密接に近いなぁと。あと、彼が燦然とブルースに徹している中で聴けるいろいろなジャンルもミックスされているようで、音楽史を感じたというか。結構熱あれさっぱりした作品。だから聴きたくなる作品なのかなぁと素直に。オーティス・ラッシュ氏、合掌!

Right Place, Wrong Time
Otis Rush
Hightone Records
1990-10-25

Otis Rush オーティスラッシュ
Pヴァイン
2009-03-17

ライト・プレイス・ロング・タイム
オーティス・ラッシュ
Pヴァイン・レコード
2009-03-18

Peabo Bryson / Stand For Love (2018)

41VA0iJ8tfL__SS500ピーボ・ブライソン、実に11年ぶりとなるオリジナルアルバムは、James Harris III, Terry Lewis とタッグを全面的に組んだ意欲作。嘗てのR&Bファンも相当に注目になっているはず!最近、Janet Jackson の復活だったり80年代組がこぞって活躍目覚ましいのが嬉しいところ。来月10月には絶好のタイミングでブルーノートにも来日、今回は完全ソロで。チャート的には奮ってないかもだけど、アダルトチャート的にはきっと奮闘しているはず、それくらいに当時のファンからしたら全開に鼻血。

1. All She Wants To Do Is Me
溌剌としたヴォーカルは67歳と決して思えない艶だったり、彼自慢の伸びも健在だし、まだまだ張れる唯一無二の超旨ヴォーカル、バックトラックも健やかに馴染めるし


2. Love Like Yours And Mine
先行シングル、雲行きあるしっとりしたバラードにも、声の迫力がどこまでも轟く。小細工じゃなく、メロディに酔いながら、音はゆったり気持ち良い流にて


3. Looking For Sade
アコースティックギターでブルージーに、低域にも圧の聴かせるヴォーカルは素敵で。どこか、匂わせ、感じさせ、アレンジの不可思議さが奥行きを持ち、新しい世界観
4. Stand For Love
タイトル曲は覇気ある感じだけど、どこかスリリングに、映画模様な身震いさだったり、響かせ方が杞憂で、ヒップホップさだったり、ちょっと重たさも入れ込んだり、噛みごたえたっぷり


5. Goosebumps (Never Lie)
正統派なバラード、なんかピーボじゃないみたい、個人的にはElton John のクロスオーヴァーなバラードにも聴こえるから不思議、淡くもどっしりとした構え
6. Exotic
Asian Philharmonic Orchestra が奏でる音に、丁寧に歌われるヴォーカル、積み上げていく情景、高域もサラリと信頼感、とにかく寄り添える安定
7. Here For You
なんか平和にみんなで歌いたくなるようで、コーラスの暖かさが気持ちよく。ピーボはだいぶ映画音楽のようにストーリー帯びる感じで、いやー、どこまでも果てしなくスーパーヴォーカル
8. Smile
6曲目に続きオーケストラを入れての美しさで、エンド。メロディもほっこりしててツボ押さえてて、聞き手を癒す力のあふれるサウンド、ピーボのヴォーカルはとどめ
9. Peabo's Classic Melodies Live From Los Angeles 2018
"Feel The Fire", "I'm So Into You", "Tonight I Celebrate My Love (with Chante Moore)" という豪華ヒットメドレー、今年のライヴより。これが来日で聴けると思うと感動なんだけど、アルバム本編と異なる自由度と躍動あれ、素敵な血の通い、ソウルフルさを味わえて悶絶。もちシャンテの参加は卒倒

本編8曲・35分、ボートラというかライヴテイク入れて40分半という短さですが、彼の現役感を凄まじく見せつけてくれた作品。個人的にアルバムでもこんなに未だ素敵なヴォーカルを保持してたことに感動。触れ込みでは音だったんだけど、ジャムルイとのバランスもあっての生み出しかもしれないけど、一環して気持ちよく、素晴らしいブラックコンテンポラリー作品、正統派すぎて感動で泣きそうでした。ぐっときます。

<過去レビュー>
1978年 Crosswinds
1979年 We're The Best of Friends with Natalie Cole
1983年 Born To Love with Roberta Flack
1984年 Straight From The Heart
1985年 Take No Prisoners
1989年 All My Love
1991年 Can You Stop The Rain
2012年 Live at Blue Note Tokyo with Deborah Cox

Stand For Love
Peabo Bryson
Caroline
2018-08-03

スタンド・フォー・ラヴ
ピーボ・ブライソン
Hostess Entertainment
2018-08-03

Stand For Love
Flyte Tyme Productions, Inc. / Caroline / Hostess
2018-08-03

Peabo Bryson / Crosswinds (1978)

R-1286349-1342558659-6158_jpeg1976年Bullet にてデビュー作を、その2年後には1983年まで在籍しヒットを連発することになるCapitol より、本作は同年2作目、計3作目。前作よりも好調に、初のPOP40入りとなるPOP35位、更には初R&B10入りをR&B3位という輝かしい記録にて!本作、実に40年も前の作品になるんですね。2in1 なんかではCD化されてたこともありますが、今はではAmazon Unlimited なんかでも聴けるようになり、拝聴。ARPシンセでPatrice Rushen がミュージシャンとして参加している作品!更には今年10月、Jam & Lewis と久々のタッグを組んだ新作を引っ提げ来日公演も決定。だいぶ騒がしくなってくる中、自分もデボラ・コックスをゲストに招いた来日公演が凄く楽しかったのを思い出します!

1. Crosswinds
2ndシングル、R&B28位を記録。タイトル曲、時代はディスコ全盛だったけど80年代を待つように、クロスオーヴァー的にアダコンな雰囲気もムンムン。ソウルの美しさも持ってるし、ジェントルに流れていくような展開が素晴らしく。ヴォーカルの完成度もなかなか


2. I'm So Into You
1stシングル、R&B2位・POP109位を記録。R&Bでは当時最高記録、美しく広がるシンセ、ストリングスのように、ゆったり奏でる落ち着いたトラックに、伸びやかなヴォーカルは燦然に広がる。間も持たせつつ、とにかく広域の安定感・凄みは卒なく素敵


3. Smile
ディスコも果敢に、ただサウンドが結構明るみに、彼のヴォーカルがかき乱されそう。でも食らいつくピーボ、周りと一体に楽しそうだから無問題かな
4. She's a Woman
3rdシングル、R&B44位を記録。しっぽり聴かせる哀愁感、まだ当時彼は27歳とかだったわけで、ほんとジェントルに愛に溢れた伝道師という感触で歌い上げていく、粒まで的確に丁寧


5. Point of View
B面、ちょいスペクタルに、シリアスに、即興風というか、非常に難しい階層を歩む感じで聴き入っちゃうな。なんか独自に開拓しちゃう歌謡アダコンソウル
6. Spread Your Wings
とにかく仕込まれた喉は、ずば抜けた領域。どこまでも羽を広げて行ってしまいそう、心地よい開き具合、もう搖れて揺られてどこまでも
7. Don't Touch Me
スロウでも、ヴォーカルの威力はとどまらず、更に威力は発揮。シンプルだと、より伸びやかに彼の魅力は極限の世界へ
8. Love is Watching You
コーラスと共に、地を這うように作られる、結構肝がしっかりしたタイプ。個人的には遅咲きLuther Vandross よりも先に成功して前を進んだ感じくらいに、バックミュージシャンやコーラスに引けを取らないリズム、持って行き方ナイス

8曲・42分、とにかく彼のヴォーカルが凄い。相当術が備わってるし、ミュージシャンの凄そうだし、更にはそれを纏めるプロデュースワークも凄い。彼のヴォーカルが活きるポイントがわかってるからなのか、新しい世界観にぐいぐい引っ張られる。最高クラスの20代ヴォーカル、歌が美味いだけじゃなく抑揚含め、強弱やら、そのバランス感、曲が映えることが見事!

<過去レビュー>
1979年 We're The Best of Friends with Natalie Cole
1983年 Born To Love with Roberta Flack
1984年 Straight From The Heart
1985年 Take No Prisoners
1989年 All My Love
1991年 Can You Stop The Rain
2012年 Live at Blue Note Tokyo with Deborah Cox

Reaching for the Sky/Crosswinds
Peabo Bryson
Soulmusic.Com
2011-03-22

Crosswinds
Capitol Catalog
2011-08-30

渡辺美里への大江千里提供・参加、計18曲

senri渡辺美里関連、岡村靖幸関連作の記事が当ブログとは異色ではあったもののPVが高くて、次いで引退を発表しちゃった小室哲哉関連の記事がここのところPVの高くなってきて(当時ゴールデンコンビって言ってたっけ)、その流れで今回は大江千里ソングブックを作成してみたいと思います(確かプラチナコンビって言ってた気がする)。

そいえば、岡村ちゃんと美里のコンビは何て言うのか言及されたことはあるのだろうか、個人的にはアブノーマルコンビって感じがしてますが。さて、千里さん、全盛期80年代はあまり曲提供してないんですよね、やっぱTK・岡村ちゃんてのが定番だったみたいで。木根さんよりは総曲数はありそうですが、案外おもしろい辿りになりそう。

1985年 悲しいボーイフレンド 作詞・作曲
2007年 悲しいボーイフレンド 作詞・作曲
前者は後藤次利編曲でデビュー作eyes収録、可愛らしい女の子のラヴソングを、大江千里が仕上げるという繊細さ。ファンの隠れた名曲って感じでしょうか。後者は石成正人編曲で同名タイトル映画悲しいボーイフレンド主題歌に採用され、翌年2008年のカヴァーアルバムDear My Songs 収録。大人になって甘酸っぱい青春を思い出すような感触かな

1986年 本降りになったら 作詞・作曲
こちらは客演、大江千里AVEC 収録、大村雅朗編曲。なんか、大人になりたての男女の青春ラヴソング、景色が見えるし、なんか朴訥とした雰囲気全体がスーッと入ってきて洗練。映像は18年目の西武ドームライヴで千里さん初ゲストでの共演シーン


1988年 10years 作曲
1995年 10years 作曲
2005年 10years (V20 Version) 作曲・演奏
2008年 10years 作曲
これが最高傑作と言う拝も多いと思いますが、素晴らしい名曲。アルバムribbonラストに収録、後に"君の弱さ"両A面シングルとしてカット、UCCコーヒー本人出演3本目のCMソングとしてお茶の間にも。1995年(初のライヴアルバムLive Love Life 収録)・2005年(シングル"トマト" ボートラ収録)はそれぞれ西武球場ライヴより音源化。2008年にはカヴァーアルバムDear My Songs 収録で、大人アレンジにて。千里さんもカヴァーしてます


1989年 すき 作曲・コーラス
1989年 すき (Apricot mix) 作曲・コーラス
アルバムFlower bed ラスト収録(なんとも2作連続、ラストだけ千里さん)。ほっと落ち着くパートにフィット。優しいメロディ、その一方で雨の西武球場の映像はインパクト大。シングル・カットされたヴァージョンは若干音がピコピコしてます


1991年 夏が来た! 作曲・コーラス
1995年 夏が来た! 作曲
2005年 夏が来た! 作曲
オリジナルは意外にもオリコン8位が最高ですが、アルバムLucky 1曲目収録で、夏の定番に!Bon Jovi 意識で作曲依頼したそうですが、シンセを除けば、ポップな日本の夏というのが反映された青春佳曲。その後、10周年の西武球場ライヴアルバムLive Love Life 1曲目収録、茶番ですがミニアルバムうたの木 seasons “夏”でも2005年にサルサクラブミックスみたいな感じでひいっそりカヴァーしてます


1998年 素顔  作詞(渡辺美里共作)・作曲
1999年 素顔  作詞(渡辺美里共作)・作曲
2008年 素顔  作詞(渡辺美里共作)・作曲
アルバムハダカノココロより、ここから3曲連続。映画F主題歌、この年は例年になく二人のコンビが盛んに。非常に言葉の大事さを感じる素敵なバラード。1999年オーケストラライヴ作 うたの木 Gift 収録。2008年にはカヴァーアルバムDear My Songs 収録で、なんかシリアスさを追求するような感触で

1998年 太陽は知っている (渡辺美里共作)作詞 ・作曲
熱闘甲子園テーマ曲、個人的に美里の夏の集大成みたいな曲の印象。女性が青春をこうやって表現し続ける杞憂稀なアーティストの領域に、リリックの的確さ・速さ、音域もずば抜け


1998年Welcome (渡辺美里共作)作詞 ・作曲
1999年Welcome (渡辺美里共作)作詞 ・作曲
駄作がないというか、21世紀に向かうべくメッセー性、決意というものがより深まる印象。翌年オーケストラライヴ作 うたの木 Gift にも収録

2000年 Gift 作詞
オーケストラライヴ作 うたの木 Gift 収録、唯一の新曲・レコーディング作、作詞のみで参加。今までに無かった、蛍の光平成版みたいな印象

2002年 egoism 作詞
アルバムSoleil 収録。2曲連続意外性、作詞のみ参加していたとは。凄くメッセージ性が濃く、既に前年仕上げてた曲のようですが、911が起き、リリースタイミングを延期していたとか

2003年 天使がいるのを知っているかい 作詞・作曲
アルバムOrange 収録、不思議な雰囲気に包まれるデジタル支配。アルバムにひっそり、ストーリー曲のように、ヴォーカルも不思議な感覚半端ない

2005年 メロディ 作詞・作曲
アルバムSing and Roses〜歌とバラの日々〜収録、個人的に"Lovin' you" に似た詞や全体の音の感じが好き、なんか心がきゅっとシマルというか

2005年 Oh! Hardest night 作詞・作曲
同じくアルバムSing and Roses〜歌とバラの日々〜収録、重たいサウンドなんだけど、どっしりと立ち向かう女性戦士のような姿が浮かぶ

2009年 始まりの詩、あなたへ 作詞・作曲:大江千里
先に岩崎宏美が歌ってますが、ビジネス的にらしく、美里は自曲のようにかなり大切に歌い続けてますね。アルバムとしては2011年Serendipity 収録ですが、先に2010年25th Anniversary Misato Watanabe Complete Single Collection〜Song is Beautiful〜収録


2011年 春の日 夏の陽 日曜日 大江千里
アルバムとしては2011年Serendipity 収録、Tokyo-FM ラジオドラマNISSAN あ、安部礼司 〜 BEYOND THE AVERAGE に長らくテーマ曲になってた、ほのぼの系。

2011年 人生はステージだ! 作曲
アルバムとしては2011年Serendipity 収録、突き抜けるご機嫌ロックファンクという感じでしょうか、こういうハッチャケな感じが多いのは今尚特徴的

2014年 ここから 作詞・作曲
先行シングル、アルバム Ordinary Life 収録。美里らしいポップで青春メッセージ綺麗な曲


2015年 A Reason 作詞・作曲
アルバム Ordinary Life 収録。ゆったり、大人の女性とて、柔らかなバラード。今までと異なる、なんか脱皮が起きたような曲に

1987年OLIMPIC からは、"小首をかしげるTシャツ" では出だしからインパクト有るアカペラでコーラス参加、更に"エールを送ろう" でも(あまり声が判別しにくいけど)。1988年1234 からは、"ジェシオ'S BAR" でも元気にコーラス参加。1991年HOMME からは、ヒット曲、"格好悪いふられ方"でのサビ後の印象的なパートに、更に前曲のシングルC/Wでもあった、""COWBOY BLUES" でも、1997年シングル、""HYPERACTIVE DINOSAUR" ではワンパクにコーラス!

案外、80-90年代の曲は少なかったですが(その一方でコーラスのみ大江千里作品に参加は6曲も)、30年に亘りポイント・ポイントで協力し合う観点では、TK・岡村ちゃんはほんと最初の10年弱ってところなので、良い意味で重要なパートナー的な関係が伺えます。時代によって、意味有る参加ってのが滲むようだし、共通して言えるのは良い曲にこだわってるなぁという印象です。

Prince / Live In Tokyo Dome 1990 (2017)

3ccaa_256x256プリンスのプライベート盤(未発表曲集やライヴ盤)は相当出てるけど、1990年1月東京ドームの模様がパックされているCDが出ていたことは知りませんでした。それも結構いろんなジャケットだったり、曲目も違ったり、DVDも出ているようだけど、やっぱ彼は変態にもファンを虜にしてたんだなぁと、マニアック度からしても感激。特に、ジャネットやアレサの曲まで入れ込んで、もう彼のクロスオーヴァーな守備範囲と攻撃性に脱帽!アマゾンアンリミテッドでは、聴けない曲もあったため、一部割愛しますが(こういう中途半端多いんだよね・・)、ダイジェスト的ですが、Reviewしてみます。

1. Intro
楽屋?ビデオテープから撮られたような音源で、ライヴの模様ではない30秒
2. The Future
3. 1999
2曲目が聴けないので微妙ですが、初っ端盛り上がり必至の1999から、シンセもウネウネベースラインもコーラスもご機嫌、ファンク最高潮
4. Housequake
5. Sexy Dancer
もうアドリブ満彩で進行、曲の粒も分からないくらいにハメられていく感覚、そこに気づく殿下はトキオーの掛け声、歓声、ライヴならでは
6. Kiss / I’m In The Mood
ファルセットだけの進行曲も、ライヴではアッパー追求に地声も。確かに、こんな変態な曲をドームでやりきるのも凄いけど、これはしっかり遊びながら、コーラスの姉ちゃんが相当に威嚇
7. Purple Rain
やばい、暗転、美しすぎるバラード。シャウトも泣ける、なんだろ、殿下の美的センス。歓声起こしたくなるよ、何をどう崩しても基軸から泣けてくる、心に刻まれている上での新たな骨子の与えヤバイ
8. Take Me With You
9. Bambi
10. Alphabet St. / It Takes Two
11. The Question of U / Venus De Milo / Under The Cherry Moon
残念ながら3曲カットされての盤聴きなのですが、ピアノ演奏の殿下、変態にも美しく、もう彼にしか演じれないような繊細なバラードを3曲、9分に及び力づくで、ストーリーの流れが絶妙すぎて


12. When Doves Cry
文句なしにミディアムで酔わす、どこまでもエロいし、ジェントルなんだけど。後半女性コーラスも躍起に、メロディ最高にも、ライヴならではパワーアップしたヴァージョンという印象
13. Do Me Baby
大箱だろうが、ほんと刹那な曲とかも粛々と披露するんだね、こういうジャジーにも酔える感覚は、ドームだと別格だったんだろうなぁ
14. Little Red Corvette
終盤の駆け上がり、ヒット曲を猛進に。美しさと、迫真と。ちょい尺は短いけど、ロック度も久方に上がって程よく楽しく
15. Batdance
ミディアムにも、テケテケ演奏での極上、映画のワンシーンのように女性の悲鳴も入れまくり、パーティはまだ中盤なんじゃないかと思えるくらいの余裕っぷり
16. Partyman / What Have You Done For Me Lately?
凄いよなぁ、この弾きっぷり、軽やかに、もう完全に大箱ジャズクラブ、今じゃフェスとかあれ。そして、いつの間にJanet Jackson ヒット曲に移行、コーラス中心もプリンスも楽しく、しゃかりきに歌うし、たまらんセンス
17. Baby, I’m A Star / Respect
実質ラストは12分以上の尺、James Brown サンプリングにて、しまいには前年リリース、"Gimme Your Love" で殿下がリミックスを担当したつながりがあるか分からないけど、終盤はAretha Franklin 曲を引っ張ってくるという伝説レクイエム術、日本のファンにはもっとわかりやすいシングルヒット披露が良いだろうけど、お気にせずの提唱はもう涎。女性コーラスも、かなりガラガラ声にて、でも殿下も早口リリック、はっちゃけ最高
18. Ain't No Way (Outro)
最後は、アンコールとて再びアレサを、でもコーラスが昇天に歌うも、日本では知られてないだろうなぁと思いつつ、フェードアウトで収録してるというオマケ状態、でも個人的に鼻血

聴けたのは13曲(メドレーにすると更に曲数増)、63分、あと5曲残ってるので80分ギリギリ収録かもしれないなぁと。DVDも気になるけど、YouTube ではほぼ出てこないので(西宮スタジアムでのリハ映像は出てきた)、彼はほんと世界各地大々的に回ってたんだなぁと。もう、出だしの掴みから、後半のやりたい放題まで、殿下の魅力たっぷりで聴けました。普通の音楽じゃ物足りなくない時に、戻ってきたいアルバム化と思います。

<過去レビュー>
1988年 Lovesexy
1989年 Baddance
1989年 The Scandalous Sex Suite
1991年 Diamonds & Pearl & The New Power Generation
1994年 Come
1994年 Letitgo
1994年 The Beautiful Experience
1994年 The Black Album
1994年 1-800-NEW-FUNK V.A. (Prince)
1995年 The Purple Medley
1995年 Gold R.I.P Prince (1957-2016)
1995年 I Hate U
1995年 The Gold Experience
1996年 Chaos and Disorder
1996年 Emancipation (Disc.1)
1996年 Emancipation (Disc.2)
1996年 Emancipation (Disc.3)
1999年 The Greatest Romance Ever Sold
1999年 1999 - The New Master with The Revolution
1999年 Rave Un2 The Joy Fantastics
1999年 Rave Un2 The Year 2000 In Concert DVD
1999年 The Valut... Old Friends 4 Sale
2001年 The Rainbow Children
2003年 N.E.W.S
2004年 Musicology
2007年 Planet Earth
2009年 Lotusflow3r
2009年 MPLsound
2010年 20Ten
2014年 Art Official Age
2015年 HITnRUN Phase One
2015年 HITnRUN Phase Two

TOKYO 1990
PRINCE
GOSSP
2016-10-21



Visitor

    Search in this blog
    Categories
    Archives
    Website for Aretha's Fans
    アレサ・フランクリン・ファンサイト
    Profile

    YO-SUKE

    Every Day MOBILE!!
    QRコード無料作成

    Twitter
    Blog Ranking
    にほんブログ村 音楽ブログ R&B・ソウルへにほんブログ村 音楽ブログ ブラックミュージックへにほんブログ村 音楽ブログへ
    是非、クリックにご協力ください!  
    Comment