
1. コンプリケイション・シェイクダウン
2ndシングル。完全にヒップホップ的な歌唱、ラップ状態。格好良いのはサウンドも、ブラックミュージック、ファンクだったりアメリカでもだんだん取り入れ始められてたニュージャックスウィングみたいな感触を、違和感なく猛進していく、もう時代を作ってしまってる曲に驚異
2. トゥナイト
1stシングル、当時の佐野さんのポップさと、クールに飛ばしていく洗練されたサウンド、歌唱が秀逸。何を言ってるかわからない部分もあって、それが格好良いし、サザンとかとは異なる上質さなんだよなぁ
3. ワイルド・オン・ザ・ストリート
2ndシングルB面。早口多かったり、個人的にはWild Cherry, Archie Bell & the Drells あたりをブレンドされている感覚、新旧ソウルファンクを織り交ぜ、ホーンも快調に、コーラスも程よく、フックがとにかく格好良い
4. サンデー・モーニング・ブルー
3rdシングルB面。しっぽりバラード、USというよりも、UKっぽいサウンドに感じる。John Lennon 追悼、ニューヨークタイムス日曜版のニュースを回想する曲、ジョンの影響を感じつつ、佐野さんの溢れるヴォーカルのエモーションが個性的に響く
5. ヴィジターズ
3rdシングル、彼の名刺的にフィットするサウンド(約束の橋も浮かびました)、淡々と奏でていくラップ的な歌唱、とにかく先を征く素晴らしさ
6. シェイム -君を汚したのは誰
1stシングルB面、4曲目のメッセージ性と異なりつつも、ゆったりしたサウンドの中で、感情コントロールがうまい具合に映える曲、決意なんかも滲んで、こういうのを歌として伝える勇気が素敵だなぁと
7. カム・シャイニング
4thシングルB面、タイトル通り輝きつつも、だいぶハッピーなブラックミュージックって感じで、もうこの中でさえ弾けるラップ披露にて、凄技実感
8. ニュー・エイジ
4thシングル、初のベスト10入りとなるオリコン7位を記録(後発シングルでこの記録は凄いなぁと)。ラストは、アルバムを閉じるいい感じのデクレッシェンドなんだけど、勢いまんまに快調に、難解なヴォーカル、ラップと総決算にて
8曲・41分、驚きの全曲シングル・カット!Epic Sony 斬新!ゆえに佐野さんの独創が凄まじく。時代を切り拓くエナジー、更には日本人として感じる世界の疑問なんかを提唱していく、詞も音も手法も大胆見事。こりゃ病みつきに吸収しまくるファンいたことは容易に想像。個人的にも、まさかこんなに凄い作品だとは思わなかったです、感動よりも、なんかスゲーものに会ったなぁという感覚です。
<過去レビュー>
1997年 The Barn & The Hobo King Band